日本で知られる輸入アンティーク家具と言えば、イギリスやフランスなどのヨーロッパのアンティークが人気ですね。
この記事では、自分の欧州でのインテリアのアテンド経験を交えながら、フランスのアンティーク家具についてお話していきます。
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フランスの言葉、アンティークとは、何ぞや?
「アンティーク=Anthique」とは、フランス語で、骨董品や古美術品を意味する言葉です。また、このアンティークと呼ばれるモノに関して、そもそもハッキリした定義はありません。
1943年にアメリカの関税法によって、100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品をアンティークと定められました。
そのアメリカの税法の流れで、ヨーロッパでもアンティークとされる物品は、100年以上前の高価な古物や骨董品、家具などのことを呼ぶようになっただけで、その定義や年代に関しては曖昧なのです。
アーティークの同類語として、ヴィンテージやレトロなどの言葉がありますが、フランス語には、アンティキテ=Antiquité=古美術品や骨董品 、アンティケール=Anthiquaire= 骨董屋や古美術商、ブロカンテ=Brocante=古道具やガラクタ、古物商などがあります。
以前、衣類のユーズドや古着、ヴィンテージについての意味をブログで解説しています。
アンティークは、骨董美術品や家具、アクセサリー、ドール、陶磁器、クリスタル、ガラス、腕時計などの品に使います。衣類にはあまり使いません。
定義が曖昧なのと、フランスのアンティーク家具の場合、100年以上前のものが良い状態で残っていることも少ないですから、市場に出回っているアンティークの家具は、ブロカンテやアンティーク風のものも多いです。
希少価値がある高価なアンティーク家具は、サザビーのオークションなどで、取引されています。また、70年代以降の家具はヴィンテージ家具と呼ばれます。
アンティーク家具でも、100年は経っていない古いセカンドハンドの家具や雑貨を、インテリア用語的に、ブロカンテ家具と区別して呼ぶこともあります。
フランス語のブロカンテ=Brocanteの本来の意味は、古道屋や古物商のお店、古物売買をするプロの人のことです。野外オープンマーケットスタイルの古物商達の市をブロカンテとも言います。
フランス語のアンティケール=Antiquaireの意味は、家具や美術品、骨董品などの製作された年代や作家名、メーカーの調査をして、価値を正確に評価できる鑑定家の人たちのことにも使われます。
特別な資格の有無よりも、美術史の知識も豊富で、長年の経験によって培われていく専門職です。パリの大学にある美術史学部の中で、美術品や骨董品の鑑定知識や貿易について学び、ライセンスが取得できます。
また、世界的に有名なオークションハウスのクリスティーズは、唯一、アンティークやオークションを専門的に学ぶ事が出来る学校を持っています。
フランスのアンティーク家具の代表的スタイル
フランスのアンティーク家具とひと言で言っても、歴史や特徴、種類などの範囲は、とても広く、奥深いので、ここでは、私が好きな代表的な2つのフランスのアンティーク家具のスタイルに絞って見ていきます。
高貴なイメージがするフランスのアンティーク家具
ネーミングだけでも、うっとりしてしまうのが、ルイ15世時代のロココスタイルの家具です。
フランスに興味がなくても、フランス王制制度からフランス革命、ナポレオン時代と、フランスの歴史の流れは学校で習いますね。マンガ「ベルばら」も史実に添ってますし。
世界遺産としても有名なヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世によって建てられたゴージャスなバロック調のインテリアスタイルが特徴の建造物です。
キラキラで、デコラティブなミラーやシャンデリアと豪華絢爛な装飾内装は、息を呑むほど美しいです。
そして、ルイ15世の時代は、バロックからロココ調のスタイルのインテリアに変ります。
このロココ様式の家具こそが、現代の私達のインテリアコーディネートにしっくりマッチする、優雅で繊細なフランスのアンティーク家具です。
ルイ15世スタイルの家具で、もっとも人気があるのは、猫脚の曲線が美しいアームチェアとシェーズロングと呼ばれる同じ優雅な曲線の脚にアームと背もたれがある長いソファです。
ロココ時代と言う事もあって、チェアに使われるテキスタイルも明るいパステルカラーのストライプや花柄のモチーフでとても可愛いのです。
フランスの人たちは、このルイ15世スタイルチェアを蚤の市やブロカンテで手に入れて、椅子張りして使っています。
また、歴史の深堀になってしまいますが、ルイ15世の妾であった、贅沢し放題のポンパドール侯爵夫人といえば、ロココ調スタイルのレプレゼンタティブで、彼女の最盛期にロココ様式も流行のピークを迎えます。
ポンパードール侯爵夫人の全身像の絵画(意外に小サイズのフレームです)は、ルーブル美術館で観ることができます。
また、パリ郊外のセーブル焼きで有名なセーブルには、ルイ15世がポンパドール侯爵婦人のために建てたお城のような磁器製造所が、現在、セーブル国立陶磁器美術館となっていて見学が可能です。
その後、ルイ16世とマリーアントワネットの時代になると、インテリア様式はネオクラシック調になります。ロココと違って、曲線的なカーブより直線的でシンプルなフォームになります。
フランス革命の発端となった、パリのバスティーユ牢獄銃撃事件は、バスティーユ一の東側一帯にあった家具工房の職人達が中心となって起こりました。
フランス革命によって、多くの家具職人を失い、フランスの家具業界も低迷していきます。今でも、その名残から、バスティーユ界隈には、インテリアショップや装飾関係のアトリエ、家具店、椅子ばりの工房などが存在しています。
その後、ナポレオンの時代となると、また、新しいインテリア様式、皇帝スタイルになります。クラッシクで、全体的に地味な感じの装飾家具です。
パリの西郊外のリュエイユ マルメゾン=Rueil Malmaisonにある、ナポレオンの妻、ジョセフィーヌのマルメゾン城が一般公開されていますので、こちらも、パリに来たら、是非、訪れて当時のインテリア装飾や家具の様子を見比べてみてください。
🇫🇷歴史上の人物
ナポレオンの名前は
世界史で🇯🇵人も
聞いた事があるはずその皇帝ナポレオン1世
ボナパルトの歳上妻
ジョゼフィーヌの屋敷マルメゾン城が
パリから西13キロの所に
ありますベルサイユ宮殿より
かなり地味ですがパリからプチ旅行に
オススメhttps://t.co/ZgSN3Mmzd9 pic.twitter.com/FrTqX6wqDw— さとみーな@パリコーディネーター (@SatominaS) October 10, 2019
そして、インテリアや家具の歴史は、アールヌボー様式へと移り、その後アールデコへと続いていきます。
この2つのインテリア様式や家具もとてもステキで好きな時代ですが、今回は、文字数の都合上、割愛させていただきます。
白をベースとしたフランスのアンティーク家具
フランスのアンティーク家具の王道のイメージが、まさに、これです。白色を基調としたフランスシャビーシック、フレンチシックと呼ばれるアンティーク家具は、日本の女性に多くのファンがいます。
フレンチシックスタイルの家具については、こちらのブログで説明しています。
このスタイルのアンティーク家具の定番は、大きくて存在感のあるキャビネットです。パイン材(松の木)を用いて作られたキャビネット家具に、白くて禿げかかったような風合いのペインティングがされているものです。
アンティークのシャビーシックな食器棚やアルモワール(箪笥)もとてもステキですが、部屋のコーディネートを考ると、狭いアパルトマンだと、バランスが悪かったり、既に、クローゼットが付いていることもあるので、個人的には、見て楽しむ感じです。
愛用しているのは、王道の白いフレンチシャビーのアンティークのミニキャビネットです。どんなアパルトマンに引っ越しても、主張し過ぎず、しっくりコーディネートできます。
また、フランスのシャビーアンティーク家具なら、これまた定番中の定番、長方形のダイニングテーブルや、引き出しが両サイドにあるようなデスクがいいですね。
パイン材は、ナチュラルで優しい感じがしますが、あまり丈夫ではないので、ブロカントで安く購入するなら、自分で手を加えて、使えるようにしないといけない場合がほとんどです。
フランス人たちは、DIYの達人が多く、好んで自分のセンスにデコレーションし、修理をしてしまうので、問題ないですけど。
最初から、フランスのインテリアメーカーが生産して販売している、お洒落なフレンチシックなアンティーク調の家具もたくさんあるので、それを買ってしまうのもありです!
フランスのオークションでアンティークの家具を手に入れる方法
アンティークの家具や古物品、美術品はオークションという方法で手に入れる事が出来ます。
世界2大有名オークションのサザビーズ=Sothebysとクリスティーズ=Christiesも、パリにそれぞれのオークションハウスがあります。敷居が高そうでも、実は、誰でも入れるのです。
世界的に貴重な芸術作品が出展されるので、落札できるかは、知りませんが、(笑)。何かと話題のZOZOTOWNの前社長の前澤氏が、以前、サザビーズでバスキアの絵画を落札したことがニュースになりましたね。
入札は無理だけど興味があれば、気軽な感じで参加できる、オークションの開催前の3~5日間行われる一般公開プレビューで、実際に商品を見てみることをおススメします。
この2つの競売会社のパリでのオークション開催は、NYやロンドンより少ないです。最近は、オンラインだけのオークションも増えています。
また、パリのサザビーズのクラッシックカーオークションは有名でマニアやコレクターでなくてもイヴェントとして楽しめるようです。
初心者にも敷居が低く、アンティークやヴィンテージ好きなパリッ子達が、気軽に立ち寄っているオークション会場、ドゥルオー= DROUOTがパリの9区にあります。
こちらの会場のサイト(英語版)のトップページのTODAY AT DROUOTで、その日に行われているオークションの内容を見る事ができます。
また、これからのオークション開催や出展内容は、その隣のACTIONSのUP COMING ACTIONSをクリックして、左サイド下に表示されたcategoryから、捜している商品のカテゴリーを選びます。
捜している品目が、アンティークの家具ならMobilier et Art decoratifをクリック、アンティークの陶磁器ならArts de la table et argenterieをクリック、ヴィンテージの洋服ならmodeをクリックしてみて下さい。
捜している品目の今後の日程が出てきて、それぞれの内容やオークション出展者のサイトにリンク出来るようになっています。
事前にサイトで出展する商品カタログをみる事ができますし、先行オークションを行っている出展者もあります。
この会場で開催されているオークションは、高価な骨董品もあれば、お値打ち品もあります。パリのオペラ座からも近く便利な立地にあるので、アンティーク好きの方は、一度、覗いてみる価値がると思います。
オークション前に、一般公開されたアンティーク品を、実際に見て触れてみるのも良いでしょう。そうすれば慣れてきますし思い切って、入札にチャレンジして楽しみたくなってきますよ。
また、インテリアにこだわるお洒落なフランス人達の多くが、フリマサイトでアンティークの家具を買っています。
ネットで常にチェックしているし、転売サイトで、直接売り買いするから蚤の市やオークションよりリーズナブルです。
よくフランスの人が使うのが、ル・ボン・コワン=le bon coin(フランス語)と、イーベイ・フランス=e-bay franceです。
e-bayは、アメリカのカルフォルニアに本社がある世界最大のインターネットオークションサイトで、世界中の1.6億人が利用していると言われています。
日本からもフランスのe-bayで買うことはできますが、言葉やデリバリーの問題があるので、おススメできません。もし、ショッピングしたければ、代行業者経由がベターです。
ル・ボン・コワンも、フランス国内のデリバリーや小切手支払いの問題もあるので、家具や車を売っている出展者側は、買い手に引き取りに来てもらたり、手渡しの条件をつけています。
インテリアにこだわる私のフランス人の友人達も、ル・ボン・コワンで、アンティーク家具を見つけては、フランス国内中、車で買い取りに行っています。まるで、宝物を探し当てる!感じです。
フランス人のオフィスワーカーも仕事中、暇があると仕事もせず、デスクのPCで、いつもe-bayやle bon coinを見てたりしますからね。本当に好ですね。
また、アンティークのオークションサイト、エクスパーティシム=expertissimがあります。アンティークの品の真正性や年代を、専門家が審査して適切な評価プライスで出展されています。
こちらのサイトも、プロはもちろん、フランスのアンティーク家具好きの人たちは、良くチェックしています。アンティークのアクセサリーが多く出展されています。
パリのアンティーク市やガラクタ市でお宝家具は見つかる?
パリの週末の楽しみの一つとして、蚤の市巡りがあります。
以前のブログ「フランス旅行でパリの古着屋に行ってみたい人へのチャプター5のパリッ子に親しまれている古着屋さん」で、パリの蚤の市について説明しています。
クリニャンクールのアンティーク市には、クオリティーの高い18世紀や19世紀の家具やブロカンテ風の家具、ヴィンテージ家具やシャンデリア、バカラなどのアンティークのクリスタルやグラス、骨董美術品からガラクタのようなモノまでが集まっています。
世界中からプロのバイヤーも買い付けに来るほどの有名なアンティーク市で、物色するのは楽しいですが、いかんせん、最近は、値段がつり上がってしまって、プロも地元のパリッ子も、ここでアンティーク家具を買わなくなりました。
散策しながら掘り出し物を捜したりと、日曜日の午後をここで満喫できますが、観光化しているので、スリには十分に気をつけて下さい。
パリ12区は、メトロ8番線のルドローローラン駅(Ledru-Rollin)近くに、毎朝、パリ一安いと言われる食料品のマルシェ市、マルシェ ダリーグル=marché d’Aligreが開かれています。
食材マーケットと同じ広場の一画に、少し遅めの朝から午後3時頃まで、ブロカンテのガラクタ蚤の市が出ます。
食材の露店より遅めに出店し始め、お昼時はスタンドをクローズしてしまったりと、フランスらしい営業時間ですが、本当に稀かもしれませんが、ガラクタだらけのような品の中に、アンティークのお宝が隠れていることもあります。
50年代のサン・ルイのミニワイングラスセットや花器に巡り合った事があります。(まがい物?かもし出ませんけど)
誰が露天商の出店者なのかわからず値段も聞けない雰囲気や、無愛想なおっちゃんやタバコ臭いおっさんと、値切りの交渉をするのも、蚤の市のちょっとした楽しみですね。
パリ市のホームページに食料品のマルシェとブロカンテのマルシェ情報が出ています。マルシェの時間の変更なども詳しく載っているので、市に行きたい時は、チェックしてみて下さい。
アンティークの家具を見つけるならフランスの地方へ
フランスのアンティーク市や蚤の市の開催場所と日程を調べ方
さて、まずは、ここで、フランス国内からベルギー、スイスまでのアンティーク市、蚤の市、古道具市(ブロカンテ)の開催日程、場所などがわかるサイトを紹介します。
まずは、vide greniers=ヴィッド グレニエールと言うフランス語のサイトです。
フランス語で、vide-greniers=ヴィッド グルニエールという意味は、屋根裏にあるものを空っぽにする→ガレージセールになります。
vide-maison=ヴィッド メゾンも同義語です。パリでは各区の管轄下で、定期的に住民も出店できるvide greniers市を開催しています。
この vide greniersのサイトのトップページを開くと、上の方に、左がpar département=県名、真ん中がpar région=地域圏名、右がpar locale=市町村名の3つの空欄があります。
ここで、パリのクリニャンクールを調べたい場合、クリニャンクールは、パリ郊外にあるので、入力に気をつけて下さいね。フランス人はクリニャンクール蚤の市とは呼ばず、正確な地名のSaint Ouen(サントゥアン)の蚤の市と言います。
パリやパリ近郊のアンティーク市などを知りたい場合は、この空欄の真ん中、par régionの地域圏に、Ils de Franceと入力してください。
そうすると、パリもパリ近郊も全て出てきます。パリの回りには、いくつもの県があるので、県名もわかりづらいので、地域圏で見る方が早いです。
ベルギーやスイスも、こちらの真ん中の欄にカーソルを合わせれば、出てきます。左側の県名入力の欄は、フランスの地方自治体しかでてきませんのでご注意ください。
もう一つ、同じようなフランス語のサイトブロカブラック=Brocabrac(フランス語)があります。
こちらもベルギーなどの近隣のヨーロッパ諸国のアンティーク市が調べることができます。トップページが地図になっているので、調べたい国の地域(県別)をクリックすれば、出てきます。
おススメの蚤の市では、アンティーク家具やブロカント家具もある!
ここでは、パリからの列車で小旅行気分で行けるアンティーク市を紹介します。
まずは、日本人の蚤の市フリークの間では良く知られている、アミアン=Amiensの蚤の市は、年二回、春と秋に開催されます。
パリの北駅からフランスの国鉄SNCFの急行列車で1時間ちょっとで到着する、ピカルディー地方にあるアミアンは、運河が美しい北の小都市で、世界遺産でもある観光名所のノートルダム大聖堂が有名です。また、エマヌエル・マクロン大統領の出身地でもあります。
アミアンの大アンティーク市は、フランスやベルギー、イギリスのプロやアマのアンティーク商やブロカンテの2000のブースが15Km渡ってひしめいています。
露店の中には、シャビーなアンティーク家具の食器棚やテーブル、ルイ15世風長ベンチや椅子、人気の子供机などが出されている時もあります。また、古いアンティークの食器類も豊富にあります。
ただ、最近は、商品のクオリティーの良い、皆が探しているようなモノも少なくなってきています。
良いものに出会うためのコツとしては、露店の仕出し準備の時に行って、目を付けて、良いと思った物は、買ってしまうことです。パリ北駅から始発でアミアンに向かっても、商品の陳列を始める時間には到着できないので、プロのバイヤーさん達は前泊しています。
そして、荷出しは、早朝5時くらいからと言われてますが、クライアントさん達は、5時でも遅いと言って、4時にはスタンばっていますが、最近は、それでも、めっきり、良いものが減ったとか。
プロでなければ、掘り出し物に出会えればラッキーかも!という感じで楽しめます。大きい蚤の市と言っても3〜4時間で十分回れますから、日帰りOKです。
お宝がゲットできてもできなくても、蚤の市とアミアン観光を楽しんで、パリに戻ればいいと思います。
もう一つ、パリから、アミアンより更に北にある、リール市(Lille)で、毎年9月の第1週の土&日に開催される、リール ブラッドリー =Lille Braderieの大ブロカンテ市があります。
パリからTGV(フランスの新幹線)で、1時間とアクセスが便利なリール市。ベルギーとの国境も近く、近隣のヨーロッパ諸国をはじめ、世界各国から200万もの人が訪れる、ヨーロッパ最大級のアンティークマーケットです。
年代物のアンティークの家具や雑貨、食器、アクセサリーのスタンドが所狭しと路面に並びます。広場では、ガレージセールコーナーもあったり、子供達のための玩具などのフリーマーケットの会場があったりと、リールの旧市街地は、イヴェント一色に染まります。
何度かブログでも以前から、リール市や、フランスのインターネットショップ発祥地の隣りのルーベ市のことに触れています。
このリールのお祭りブラドリー市で、アンティークのお宝探しで歩き回って、お腹もすいたら、リールの名物でもある、ムール貝とポテト料理を味わうのもおススメです。本場の味は、やっぱり格段と違いますよ!
フランスとベルギーの国境周辺のアンティーク家具のショップ
リールの大規模なアンティーク&ブロカンテ市も有名ですが、リール市や隣りのルーべ市、国境を越えたベルギーの田舎町に、大きな敷地のウェアハウス型のアンティークやヴィンテージの家具ショップがあります。
主に私が仕事で足を運んだ事があるストアをメインに、なるべくサイトがあるところを下記にリスティングしておきます。
リンクをクリックして見れば、それぞれのショップの画像が出て来るので、上記で説明したフランスのアンティーク家具のイメージもわかり易いと思います。
また、WEBサイトがない場合でも、FBのページがあるアンティークショップも多いですし、FBの関連ページで、この辺り一帯のアンティークショップを調べて行く事ができます。
日本でもプロの間では、もう既によく知られているアンティーク家具屋さんなので、ストックの家具の数やコンディション、プライスアップが少し気になる点です。
エスパス ノール ウエスト アンティキテ= Nord Ouest antique (17のアンティークディーラーのショップが入っています。下記のリストの中に、ここにスタンドを持ってるアンティーク家具ショップも含まれます)
ル マルシャン ドゥブリ=Le Marchand d’Oublis
アンティキテ ル ヴィラージュ= Antiquités le village
マチュ ルクレルク アンティキテ=Matthieu Leclercq Antiquites
まだまだ、リスティングして行くと、きりがない程のアンティークのインテリア関係のショップがあります。
フランスのリール市やルーベ市の周辺だけでなく、お隣のベルギー最古の街、トゥールネ=Tournai から、オランダのアンティークのショップまで何度か行っています。
アンティークのデコレーション部門を持ちながら、自社でインテリア全般の家具やシャンデリアを生産しているメーカーの各部門のショウルームが、ベルギーやオランダには多いのです。(B to Bですが)
のどかな田園風景の中に点在するこれらのアンティーク家具ショップを訪れるには、車が必要です。
パリのCDG空港で、または、リールでレンタカーを借りて、フランスの田舎からベルギーの街をドライブしながら、アンティーク家具に触れる旅行も楽しいので、インテリア好きには、本当におススメします!
まとめ
さて、今回は、フランスのアンティーク家具について綴ってみましたが、アンティークの家具について、深堀して色々調べて見ると、ますます、その魅力に引かれて好きになってしまいますね。
フランスの人たちは、物を大事に、長く使います。それが文化として、フランスに根付いているのです。彼ら達の暮らしの中に、上手に古い物がしっくりとけ込んでいます。
それぞれの使い手によって、少しずつ手直しや修理をされながら、愛され、受け継がれて来たフランスのアンティーク家具は、単なるインテリアの一部ではない、温かみが感じられ、ホッとするような雰囲気があります。
日本にもたくさん、フランスのアンティーク家具がインポートされています。マンテナンスや修理、配送の問題があるので、フランスから個人での買い付けは、ヤメた方がいいです。
フランスでは、蚤の市などので、日本に持ち帰ることが出来そうなインテリア雑貨などのショッピングを楽しみ、アンティークショップには、下調べ的に自分のセンス磨き、何より、旅行がてらに好きだから見に行く!感じがいいと思いますよ。