フランスでは挨拶でキスをします!

人との関わりや繋がりに大事なのは、コミニケーション能力ですね。その基本中の基本が挨拶です。その挨拶の仕方も国によってかなり異なります。

フランスの挨拶には、日本人には恥ずかしくて苦手なキスの習慣があります。

今回は、私が思うフランスの挨拶とキスについて書いてみたいと思います。サクサク読んでいただければ嬉しです。

こんにちは!パリのコーディネーター・サトミーナです。(@SatominaS)[/voice]

私がフランスに長く住んでいて、いつも感心するのが、フランス人の挨拶の習慣です。フランス語には「ボンジュール=おはよう!こんにちは!」、「ボンソワール=こんばんは!」という2つの挨拶の言葉があります。

この二つと、「メルシィ=ありがとう!」、「オ ルヴォワール=さよなら!」(カタカナ読みだと通じません。日本人には、発音が難しいのですが、日本語で、オヴァァ=オバさんみたいな感覚の音で言ってみると、結構通じるようです)、「ア ビヤント=またね!近いうちに!」の、3つを加えたこの5つが、フランスのベーシックな挨拶の言葉になります。

この5つの挨拶言葉をフランスにいる時に、時と場所を間違えずにばっちりと使いこなす、言うことができれば、まずフランス式挨拶の最初のステップはクリアになります。日本で何十年もフランス語を机の上で勉強してきたところで、現地のフランスに来て、この挨拶の振る舞いができない人がいますが、、本当に残念ですね。

人とのコミニケーションは、挨拶がしっかりできるかで始まります。フランス語が出来ないからと尻込みするよりは、まず、この5つのフランス語の挨拶の言葉をしっかり使いこなしましょう。それだけで、フランスの滞在が更に楽しくなるはずです。

また、この5つのフランス語の挨拶言葉で中で、絶対に外せないのが、最初の2つ「ボンジュール」と「ボンソワール」(コレは、昼間か、夜にかで違うだけです)です。では、どのように大事かと言うと、知らない人でも「ボンジュール」と挨拶の声をかけることが多いからなのです。

例えば、自分のアパルトマン、また友人などのアパルトマンの建物の中に入って、廊下や階段ですれ違う人皆に、それが初対面でも、訪問者でも、住人でなくても、もちろんよく知っているお隣さんでも「ボンジュール」(夕方以降は、ボンソワール)と挨拶の声をかかけるのです。エチケットです。恥ずかしいとかもありません。知らない人であっても、よそよそしくしたりせず、目をそらすような態度もありません。

日本だと知らない人に挨拶するのも、なんか変?みたいなところがあります。また、最近の日本は、幼児誘拐事件も事件も多いので、知らない人に挨拶されたら逃げるように!と子供達に教えているようです。子供の頃に、知らない人にも挨拶できるようでないと、大人になってからは、もっと挨拶下手になってしまうような気がします。こうした傾向の中で育つ日本の子供達は可哀相ですね。

挨拶が習慣になっていないと、第一印象が悪くなり損しますよね〜。明るく元気に挨拶すれば、それだけ好感を持ってもらえます。声をかけられて、嫌な人って、よっぽど偏屈な人以外いない筈です。自分が笑顔で挨拶することで、自分もその相手もハッピーな気分になれるって、それだけでも良いことです。フランス人のこうした挨拶のマナーは本当に素晴らしいと思います。

フランスは、高級ブランドショップでも、お店に入ったら、この挨拶の「ボンジュール」(ボンソワール)を言います。これもマストです。一体誰に言うの?って思いますが、入店して、店員と目のコンタクトした時に、スマートに「ボンジュール」と挨拶するのです。

前に日本からの観光客に「まず、お店に入ったら、ちゃんとボン ジュールを言って下さい!」と言っているガイドさんを見たことがあります。おせっかいかもしれないけど、私もクライアントさんには、この事は伝えますね。

ただ見ているだけで、何も買わないのだからとしても、「ボン ジュール」を言ってお店に入る、「メルシー」か「オ ルヴォワール」を言ってお店を出る。これって、そんなに難しい事ではないでしょ!フランス語が出来る出来ないの問題ではないです。

お客様は神様でもありません。フランスでは、売る側もお客も対等なのです。ならば、お店に入るときにこちらが気持よく挨拶すれば、相手の店員さんからも良くしてもらえるでしょう。フランス人の店員だから、感じ悪いとか、冷たいとかでは、ないような気がします。こちらの挨拶次第です。決してマニュアル通りの接客ではない、フランス人としての品格を 彼の挨拶から感じます。

ハイブランドショップだけでなく、パン屋さんでも、並んで自分のパンを買うとき「バゲット一つ!」と言う前に、まず、挨拶のボンジュールです。それは、もう、当然です。子供達もこの挨拶の躾は、しっかりとされています。子供は年頃になると色々難しいところがありますが、フランスの挨拶の基本、知らない人にも「ボンジュール」だけは、きちんとしています。

フランスで見かける年配の方と若い人達がなんの隔たりもなく自然にお互いに挨拶を交わしている光景はとても微笑ましいです。時には、彼らは、挨拶の後に、さりげなく老人や妊婦の荷物をもってあげたりしています。パリは大都会であっても、挨拶によって人と人の触れ合いがあり、フランスの伝統や品位が感じられるのです。

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キスは、フランスの挨拶のひとつです

恋人やカップル同士だけではなく、同僚、友達、家族との間でも、キスで挨拶するのがフランスです。よくフランス人がしている挨拶で、頬にチュユのキスです。映画などでよく見るシーンですが、この頬にキスする挨拶はフランスでは、定番中の定番です。

ほっぺたに触れる行為は、お互いが近い距離感で、フレンドリーな関係の間柄で交わされる挨拶なのです。その頬のキス(フランス語でビズと言います)による挨拶の仕方は、お互いのほっぺたを交互に2回か4回、くっつけるのです。

この交互にほっぺを合わせる回数は、地方によって違うとされています。南フランスの方では4回が主流で、パリだと2回もあれば4回も、って感じで頬キス挨拶をしています。この頬キス挨拶はフランスだけでなく、昔から、ヨーロッパや南北アメリカ大陸で行われています。人種の坩堝パリでは、様々な異文化や宗教を持つ移民がいますが、彼らもほとんど皆、この頬キス挨拶はします。

また、この頬キス挨拶ですが、直接、唇をほっぺたにくっつけることはしません。お互いの頬と頬が合わさった時に、舌打ちのような感じで、小さな「チュユ」って音を出したりします。この「チュユ」って音がキスみたいだし、実際、その時の口元が投げキッスのように蕾んでいるので、ほっぺたにキスしている?のかと思ってしまいますね。(笑)

このように相手の距離が近いって、正直、気持悪い場合も多いデスよ!ヘビースモーカーの人だと、頬合わせでも、ものすごいタバコの臭いだし、体臭も強い人が多いし。韓国の人がニンニク臭いとか言うけど、私からすると、イタリア人とかもパスタソースになんでもニンニクで、結構、口臭は強いような、、。日本人は、醤油、味噌臭いっていう人もいます。女性同士でも喫煙者、香水のつけ過ぎでプンプン臭いとかありますね。

私の場合、この頬キス挨拶は相手がして来たらするって感じのスタンスです。やはり日本人だからか、自分からあまりしたいと思わないです。相手がこの頬キスをサラッとしてきたら、こちらもフレンドリーに笑顔でほっぺたを合わせた挨拶キスをします。

これを恥ずかしがってしなかったり、イヤだからとおもむろにNONすると、マナー違反になってしまいます。それほど、フランス人の彼らには、大事なのが、頬キスの挨拶なんです。

握手の挨拶もあります。日本人の風習を知っている人だと、握手にしてくれたり、「日本は、頬キス挨拶しないよね〜」って、言って気を使って握手で挨拶してくれます。私は握手の方が良いです。20年以上ヨーロッパで暮らしていても、出来れば挨拶は握手にして欲しい派なんです。

この頬キス挨拶は、エチケットですから、相手が、「ボン ジュール」と同時に,ほっぺたを近づけて来たら、仕事中でも仕事を中断してでも、場所もお構いなしでします。また、相手が複数の場合は、面倒でも、全員と頬キス挨拶をイチイチしないといけません!

また、中には、このほっぺにチュユのキス挨拶を悪用する人もいるようで(笑)。断れないことを良いように利用して、若いパリジェンヌのほっぺに密着しているフランスのエロおじさんとか、、。若いフランス人女性の幼稚園の先生などは、孫の送り迎えをしているこの手のお爺さんに、毎回馴れ馴れしく頬キッス挨拶を求められ、嫌気がさしてましたからね〜。

フランス家族の挨拶はどんな感じ?ママと息子の挨拶キスは?

家族間での挨拶で、お互いのほっぺたを合わせる頬キスは普通にいつもします。小さい子供が、パパやママ、また自宅の夕食などに招待したお客に玄関でビズ(挨拶のキス)をしているのを見ると、なんとも可愛らしいものです。

私の偏見ですが、これは、フランス人がやるから可愛いというのもあると思うのです。フランス人でも民族や人種が違う事が多いので、白人のフランス人だから可愛いという意味ではありません。こうしたフランスで生まれ育っている子供達が身につけている雰囲気があるからなのです。上記でも書いた「ボンジュール」の挨拶しかり、子供達の頬キス挨拶も、とってもナチュラルで様になっています。

毎日、顔を合わせている間柄の家族なら、1日に何度も頬キス挨拶ばかりしてもいられないからなのか?ほっぺた「チュユ」の他によく見かけるのは、相手の目と目を見つめて、両手で相手の頬をやさしくなでる挨拶です。この時に、直接、お口にキスして挨拶している親子もいます。

高校生とか20歳、30歳とかの大きい息子に対して、フランスのマモン(フランス語でママ)は、恥ずかしくもなく、普通に正面からまっすぐに息子を見つめ、両頬を両手で優しくなでながら、口にキスして挨拶をしています。息子の方も、照れたり、煙たがったりしていません。その時のマモンの目は、慈しむようなウルルな感じがしますけど、恋する目ではないですよ。

このマモンと息子のお口キス挨拶は、人前でも、全然、平気のようです。息子の友達と彼らのマモンが、この口キス挨拶しているのをよく見かけました!見ている方が、ちょっと恥ずかしいですよ(笑)

フランス男もマモン大好きですからね。マモンも息子が好きですし。人の事は私も言えませんけど、ただ、イタリアで暮らした私の経験からすると、イタリアのマザコン度は、フランス以上かと思います。マンモーニ(イタリア語でマザコン)であることは彼らイタリア人の誇りですらあります。

ミオ フィリオ!(私の息子!)がどうしたこうした、、と、私の息子!を連発して言っているのが、マンマ イタリアーナ(イタリア語でイタリアのママ)です。マンマ イタリアーナは、皆、娘がいても息子愛が強すぎて娘から呆れられているケースが多いです。

逆に、娘に対しては、パパですね。これは、フランスもすごいですよ!自分は女遊びをしていても娘の彼氏には、めちゃくちゃ厳しいですからね。娘は絶対に悪くない!仮に娘が悪くても、彼氏の所に本気で殴り込みに行く感じです。

また、話がそれて自分の話になりますが、イタリアのマンモー二精神が私に大きく影響しているようです。(笑)フランス人の友人も私の事を「イタリア人みたいな日本人」と説明します。私のフランス語も英語もどうもイタリアンぽいですし。これだけで、どれだけイタリアン・マンモーニ度が高いのか想像できると思います。これは、意識したわけではなく、自然にイタリアン風ママになってしまたようなのです。

ただ、誤解されやすいので、少し説明しますが、マンマ・イタリアーナやフランスのマモン達は、愛情表現をジェスチャーや言葉ではっきり表すけど、実はそんなにベタベタしたり、ネチネチしてはいないのです。個人主義が発達しているので、精神的には、息子なしでは生きて行けないとか、長男に面倒見てもらう(さすがにこれは、日本もなくなりましたよね)とかないですからね。子供と同居とか2世帯住宅とかもないです。

また、日本のように、気を使って?息子に黙っていたり、本音を言わないとかはない感じがします。文化が違いますからね。小さい時から自分の意見を言う事を求められ、自分の意志をはっきり言いいます。それがたとえ人と違っていても良しとされる、個性とみなされるのがフランスです。

人間だから合う合わないはあるけど、お嫁さんの問題も日本みたいな変な気遣いや、裏でネチネチと思ったりしません。自分の意見を言う事もそうですが、NONもはっきり言うのがフランスです。相手が家族でも上司でも先生でも、、、です。多少は、人の心ですから、傷つくこともあるかもしれませんが、その事で、人間関係がギクシャクすることはないのです。

日本を批判するつもりはないけど、日本はとにかく相手に合わせ、本音を言わず、影でドロドロ、、が多いです。はっきりNONなんて言ってしまったら、そのままその相手との繋がりや関係が切れちゃいますものね、もう2度と会わない!みたいになりますから。それはそれで、とても恐い感じがします。私個人としては、フランスのこの点での正直さと自由さが楽です。

さてさて、イタリアの方がマザコン度が高いと思いますが、記憶を辿ってみても、やはり息子とママの唇でのキス挨拶は、フランスの方が多い気がします。口にキスする挨拶は、さすがに私は息子とはしません。

前回、私が日本に帰国した際、久しぶりに再会で、元気でいてくれたことが嬉しくて、待ち合せの駅の改札付近とかで、ついつい、可愛くて、両頬に両手で挨拶してしまいましたが、息子はあっさり系で、この点はフランス人ぽっくなくて、とっても嫌な顔をされて、避けられました。(涙)

長く海外生活(フランス)をしていると、日本とフランスでの、オンとオフの切り替えは簡単ではないのです。はっきりモノをいう習慣もついてしまっていますし、挨拶ひとつにしても、日本では「変な人」に見られてしまいますから。

フランスのカップルのキスはただの挨拶キスとは違います

パリの街を訪れると目にするのがフランス人カップルの熱烈なキスの光景です。美しいモニュメントや背景をバックに見るパリの恋人達の濃厚なキスは、まるで映画のワンシーンのようです。

どんなに自分たちの回りに多くの人がいようと、自己の世界に入ってしまっているような彼ら。まるで世界は、彼ら二人だけしかいないような感じで、愛をささやき何度もキスしてます。そんな彼らを目にしてしまうと、私達、日本人の方が恥ずかしくなってしまいますが、フランス人は、いちゃついているカップルなど、全く気にも留めません。

カップルの挨拶は、もちろん、キスです。デートの待ち合せや駅や空港のお迎えで、まず相手を見つけると、すぐに熱い抱擁と唇でのキスの挨拶が始まります。恋人同士なら、人前であっても、この挨拶で、いきなりディープキス。それも長ーく。回りの人に邪魔だとかあまり気にしません。

フランスの恋人達は、挨拶のキスもですが、とにかくキス、いつでもどこでもキスっていう感じです。歩きながらでも、狭い歩道で他の人に迷惑?邪魔でも、お店でも、カフェで見つめ合いながらも、親御さんの前でも、子供の前でも、、です。

若いカップルだけでなく、中年夫婦も、人前でも、口キスを当たり前のようにするのがフランスです。付き合いだしたばかりとか新婚さんでもない長年連れ添ったシニア世代のムッシュとマダムも、良くキスをしてます。人前でするシニア世代のキスは、そこまで激しいディープキッスではありませんが、、。

フランスは、熟年夫婦も寝室は一緒でダブルベットが基本です。家の中では、ベットでおはようのキスやおやすみのキス、キッチンでお料理している時もキス、お出かけにもキス、帰宅したらキス、テレビを見ながらもキスと、、、とにかくキスのシチュエーションはだらけです。私から見ると、フランス人は、完全にキス魔です!

ホントに回りに人がいるとかも問題でないし、何人かで会話している途中、普通に突然さらっと、自分のパートナーに「モン シェリ」(私の愛しい人よ!)とか言って、プチュって口キスしています。パートナーが棚の上のモノでも取ってくれたら、「メルシー」ありがとう!で、また、プチュって唇にキス、、。よくもまぁ、そこまでキスばかりするな、、、と思いますよ。

フランスのカップルにとって、キスやボディタッチによるスキンシップは大事な愛情表現なのです。日本で人前でそんなことばかりする熟年夫婦がいたら、色ボケ気違い扱いされてしまいますから、文化と習慣が違うので、ありえませんよね。

死ぬまでアムール(愛)がないと生きれないと言いきる肉食系フランス人も多いですから、シニア世代でもこのようなカップルの距離感が必要なので、フランス人女性を奥さんに持つと、歳をとってからの日本人男性は、キツい?と言われています。逆に日本人女性も同じですけど。

パートナーに日本人を選ぶこと自体、そこまで肉食系のフランス人でないような気がします。最近は、この手のフランス人タイプも増えているので、日本人の彼女とかがいると、相手の文化も理解しているので、そこまで、日仏カップルが街中でブチュブチュキスしていることはないです。

ただ、この手のカップル、フランス人男性とアジア人女性だと、必ず手を繋いで歩いています。なぜでしょうね??私が思うには、これは、フランス男の独占欲と人と違う?彼女の自慢をしたいからなのではと推測しています。

フランスではフレンチ・キスとは言わない!キスにまつわるフランスの言葉

「フレンチ・キス」という言葉、皆さん、ご存知ですか?このフレンチキスと言う言葉は、フランス語圏で生まれた言葉ではありません。アングロサクソン英語圏の人達が使うキス用語です。

日本では、このフレンチ・キスは。軽く口と口が触れるキスと思っている人が多いようですが、これは正確には違います。フレンチキスという言葉は、ディープキスと同類語で、舌をからめ合ってするキスのことを言います。フレンチキス=ディープキスなわけです。

英語圏で、濃厚な舌を使ってするキスをフレンチ・キスと、どうして言うようになったかは、それはやはり、フランスが姓に奔放な国のイメージがあるからです。フレンチ・キスと言う言葉はイギリスで生まれたそうです。

確かに、イギリス人は、フランス人のことを激しいセックスばかりしていると揶揄ったりしますね。それも少しイギリス人(特に男性)のない物欲しさと言うのでしょうか?少し彼らからフランス人男性に対しての嫉妬や羨ましさを垣間みることができます。

このフレンチ キスと言う言葉は、フランスでは使いません。ウィキペディアや辞書には、このフレンチキス(ディープキス)のフランス語に直訳は、baiser francais(ベゼー フランセ)、また baiser amoureaux (ベゼー アモロー)、baiser elotique(ベゼー エロティック)amourerxとか書かれています。ただこのような言葉を、そのまま、フランス人が口語で使うことはありません。

また、キスというフランスの辞書に書かれている言葉をそのまま使ってしまうと、フランスでは、とんでもないことになってしまうので、ここで少し、現在のフランス社会で使われているキスについての言葉、キス用語を見てみたいと思います。

生きた外国語とは、その国を知らないと本当に難しいですね。外国で挨拶が出来るかどうかもそうですが、語学って、文法や暗記だけではないんです。相手の国、文化、習慣などが理解して、本当の意味で会話や交渉ができるものなのです。日本人の外交下手って、ココが大きいポイントなんだと思います。

「日本とはここが違う!フランスの文化や習慣の特徴をいくつかピックアップしてみた!」をご覧下さい。

さて、このbaiser(ベゼー)という言葉。辞書には、キスと書いてありますが。でも、これって、エッチするという意味もあります。セックスするという意味合いでよく使います。これは日本人だけではなく、アメリカ人とかも、間違えて「ベゼした」(キスしたの意味のつもり)と言ってしまって、赤っ恥をかいたりしています。

また、baiser(ベセー)というフランス語も、ただ、単にエッチするという口語ではないそうです。例えば、友人同士の会話の中で、彼女とベゼした=エッチしたと言う事は言うそうです。

ただ、例えば、直接、彼氏が彼女に、ベゼしたいとか、ベゼしよう、、とかは、絶対に言わないそうです。彼女にこのように、ベゼーという言葉を使うのは、とっても下品で汚いされているからです。この辺の外国語の言葉のTPOは、本当に難しいです。

フレンチ・キス=ディープ・キスをフランス語では、Rouler une pelle (ルゥレエ ウンヌ ペル)と若い世代では言うようです。日本人にとっては、、rouler(ルゥレエー)の発音は、少し難しいです。また、過去形だと、彼女(彼氏)と深いキスをしたは、Je l’ai roule une pelle ( ジェ レ ルレ ウンヌ ペッル)になります。

シニア世代や一般的なフランス語のデープ・キスが、Rouler une galoche(ルゥレエ ウンヌ ガロシェ)になります。これも同じroulerを使うので、私達日本人には難しいので、galocher(ガロシェール)という動詞だけでも大丈夫です。ディープ・キスとして通じます。この場合、彼女(彼氏)とデープ・キッスしたは、Je l’ai galocheになります。

あと、もっとも一般的なフランス語のキスは、bisou(ビズ)になります。キスという言葉はフランス語ではないので、とにかく、いつもキスしているフランス人ですから、初中後、この「bisou」ビズを言っています。ビズ(bisou)という言葉の響きは、可愛いですね。

ビズは、頬キスにも唇のキスにも使いますが、キスをするという文章は、faire un bisou (フェール アン ビズ)で、「キスしよう」なら、On fait un bisou(オン フェ アン ビズ)になります。ビズ(bisou)は、挨拶の言葉として、友達や家族間のメールやメッセージの最後にもよく使います。

フランスの挨拶キスを勘違いする日本人もいます

さて、今までフランス人のキスについて、勝手に書いてきましたが、キスを含めて、フランス人と日本人の恋愛の感覚が全く違うことを少し説明したいと思います。

フランス人の男性は、女性に対して、挨拶で頬にキスしたり、微笑んだり、相手の目を見ながら話したりします。かなり近い距離で相手の女性と接します。この距離感がとても近いため、相手に触れてしまうようなこともあります。そうした行為は、そもそも彼らにとってのコミニケーションの取り方であって、下心があるわけではありません。普通なのです。

ただ、こうした彼らの感覚を、日本人女性(この場合の日本人女性は、フランス人のコミニケーション文化を知らない人のことを言います)は理解できていないので、勝手に相手のフランス人男性が自分に好意があると勘違いしてしまうケースがあります。また、彼らのこうした振る舞いに優しさというものを感じて、好きになってしまっうことがあります。

このような男性の女性への気遣いだったり、ジェントルマン的な態度に慣れていない日本人女性は、フランス人男性が普通に接しているにもかかわらず、相手のフランス人男性に「ぽーっ」としてしまって、頬を赤くしてテレてしまいます。そうした初々しさも可愛いものでもあるのですが、、、。

ただ、こうしたフランス人男性に一方的に恋をしてしまう日本人女性の場合、表向きはイノセントな女子風なのに、中身、態度は激変して、フランス人男性に猛アプローチをしてしまったりします。このタイプの日本人女性に猛アタックされた経験があるフランス人男性は日本人女性のことを、心底恐いと思っていますよ。ダブルフェイスだとも、、。

フランス男は、プレイボーイとか女好きとか、遊んでるように思われがちですが、それは、勝手にこちらがイメージしてしまっているだけなところもあります。彼らは、別に、思わせぶりな態度を取っているわけではないのです。彼らには、彼らなりの恋愛観がしっかりあって、真剣に彼女と交際しています。

パリで、日本で出会ったフランス人男性に片思いして、パリまで追いかけて来た日本人女性とかもいましたからね。こういうのって、本当に、男性は引きますよね。恋人関係ではないんですよ。アイドルの追っかけみたいな感じなのでしょうか??また、女性も30代前半とか割といい歳した女性だったりするものです。

そして、フランス人に片思いしている段階にいる日本人女性は、まぁ、よく悩むというか、、。彼がこんな態度だったから私のことを好きなのか?好きじゃなきゃ、こんなに優しくしないだろう、、とか、本当にグダグダと考えては、誰かに聞いてもらい相談しています。

この相手の態度から見て、自分への好意度を知るバロメーターが、日本人の男性とは明らかに違うので、彼女達のこうしたグダグダした悩みも延々に続きます。次の恋が始まれば、女性は切り替えが早いですけどね!

そうやって女性が悶々として悩んだ末に、告白しても、大体、それからカップル(付き合う)になるとようなこと、フランス人男性が相手だと、ほぼあり得ないと思います。大体、フランスの恋愛は、好きですと「告白」したりや「付き合いましょう」などを相手に言うとなどなくスタートしますから。

彼らは、彼らなりの恋愛の感が働くとても言うのでしょうか?、、。男女の出会いで、相手も自分もなんとなく、相手の事をいいなぁっと思っていることがわかると言います。また、男性は、自分の好みのタイプの女性だったりすると、必ず猛アプローチをかけてきます。ただ、近い距離での頬キス挨拶と、この彼らのアタックアは、全く違います。彼らの挨拶程度のキスだけでは、見込みがないということです。

このアプローチもよく見抜かないとダメです。彼らは猛攻撃をかけてきますが、そこで、私ってなんて愛されているのかしら、、と日本人女性はなってしまいがちです。まだ、この段階のフランスの男性の方は、様子をみているだけだったりします。まだ、本気ではないのです。でも、いいな〜と思っているから、気が合うから、誘ってみて、何度も食事したり、デートのように出かけたりしているわけです、一緒に過ごす時間を増やして、相手との相性を見ているのです。

まず、お互いがいいなぁ〜と感じないと、こうして二人で何度も会う関係も成り立ちません。こうして二人で出かけたりする機会が増えてくるうちに、自然とキス(恋人同士の)をしたりしますし、それ以上の関係になることも普通です。

このような流れになるのは以外に早いですね。大人でも、エッチから始まる「付き合う」関係も多いのがフランスです。(話は、またそれますが、だからと言って、日本の合コンやお持ち帰りみたいなのとは、明らかに違いますよ!)

このキスやエッチまでの流れは、お互いがいいなぁと思っているなら割と早く進んで行きます。だいたい約三ヶ月くらいこうして体の関係もあったりしながら、相手を見て行くと言う感じでしょうか、、、。この間にギクシャクすれば、カップルにはならず、サラッと終わってしまいます。

居心地や相性が良いとか、相手に対しての好きの感情がUPしてラブラブ度が増すようなフランス人です。だからそのままの調子で交際を続けて行く=本気で付き合う、本命の彼女、彼氏となるのです。自然の流れで、本命に移行して行きますから、そうでない場合、しっくり行かない場合なども、自分の気持にとても素直に従って行くのがフランス人です。

日本のように、愛の告白があって、付き合いが始まって、デートしてというような、ハッキリとした境界線や段階がありません。その前にキスやエッチをしてしまっているのですから、わかりずらいですよね。そうした行為をしていても、本格的に「付き合う」本命になっているかどうかは、別なので、この変に日本の女性の勘違いがあるわけですね。

逆に、日本の女性は、フランス人女性より、年齢や結婚を気にしますから、フランス人と結婚したいと思う日本人女性は、週刊誌に出てくるような言葉「狙う」とか「ハメル」とかで積極的にキスやエッチまでしてしまうので、これも恐いです。「フランス人とのハーフが欲しい!」と本気で迫っているクレイジーな日本人女性も少数ですがいます。

「フランスのカップルの結婚と年齢を見てみました!」は、こちらです。

フランスでは、高校生になったらビル服用、また、学校でコンドームを配布します(それが良いとは思いませんが)が、少なくとも相手をハメルとか、また、望まぬ妊娠などを避けることは出来ます。

フランス人は、純粋にパートナーを見つける、探しているわけで、キスやエッチも含めて、二人で心地よく時間を共有して行ける関係でなければ、カップル成立にはなりません。

フランス人男性にとってのただ普通の挨拶や女性への気遣いを、「彼は優しい」とか思って、誤解しない方が良いと言うことです。こうした彼らの立ち振る舞いは、別にあなたに対して特別な感情があるわけではないのですから。彼らは、気になる女性ならば、アプローチしてきますよ。個人的には、日本的恋愛感覚で、フランス人男性に恋い焦がれないことをおススメします。

まとめ

今回は、フランスの挨拶とキスについて、書いてみましたが、日本が良いとかフランスがいい!とか比べることが大事だとは思っていません。

ただ、挨拶の大切さについては、フランスから学ぶべきことがたくさんあるように思います。フランスの挨拶やキスの習慣をそのまま日本ですることは無理でも、フランスに来たら日本的恥じらいは捨てて、彼らを見習うと良いです。

まずは、フランス語がわからなくても、しっかり「ボンジュール」の挨拶をホテルやアパルトマンやお店ですること。そうすることによって、相手から笑顔の挨拶がかえってきますよ!人に嫌だと思われるより、気持よく思ってもらった方がいいですから。挨拶はフランスでは、とても重要ですから、特に意識してこの挨拶をしてくださいね。

また、親しくなったフランス人の友人や家族達との頬キス挨拶ですが、日本人の私達から率先して、ほっぺたへのキス挨拶はできなくても、相手がしてきたら、躊躇わずにスムーズに受け入れて、頬キス挨拶をして下さい。複数の場合は、面倒でもちゃんと全員としてくださいね。

フランスに行ったら、フランスの挨拶のマナーを守って、スマートな立ち振る舞いをするように心がけましょう!