フランスには、たくさんの城の名所が存在し、多くの外国人観光客が訪れています。それでもまだ、日本人には、知られていない城が、フランスにはたくさんあります。
今回のブログでは、私が今までに見学したことのあるフランスの城の名所の中から思いのままにセレクションした城など、ウダウダとフランスのお城について書いてみたいと思います。
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フランスで一番有名な世界遺産は城の名所ではない!
「死ぬまでに一度は見ておきたい」と言われる、世界遺産にも登録されているフランスはノルマンディー地方のサン・マロ湾に浮かんだ小島の名所は、モン・サンミッシェル。
ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルにもなった海の上の美しいピラミッド、モン・サンミッシェル。写真のイメージだけで判断すると「これはお城?」と見えるし、実際にモン・サンミッシェルを城として紹介されているサイトもあったりしますが、、、。
実は、修道院です。潮が満ちると孤島となるため、昔は、罪人が島流しされた場所です。実際に見学してみると礼拝堂もあり、要塞として使われていたことがわかります。城ではないけど、モン・サンミッシェルは、フランスに来たら絶対に見ておきたい名所ですね。
近年、島まで橋が整備され、前のように島の入り口にある駐車場に車を横付けすることはできなくなってしまいましたが、この工事の完成によって、潮が満ちた光景が見ることができるようになりました。
モン・サンミッシェルもエッフェル塔などのフランスの他の名所と同じように何度もテロ攻撃の標的とされているので、フランス側のセキュリティーも厳しくなっています。
観光名所のモン・サンミッシェルは、パリから日帰りだと、少し遠すぎます。でも、フランスでの旅行でそんなに時間がない人には、やっぱり、日帰りの1バスツアーが人気です。
個人旅行でなく数名で一緒にモン・サンミッシェルに行くなら、断然、日本人のドライバー付きのプライベートカーをチャーターすることをお勧めします。料金も人数で割れば、お得だし、自由だし、何より疲れ度が違います。
パリからノルマンディーの県庁のカンという都市まで高速道路ができアクセス良くなったとは言えますが、それでもカンからモン・サンミッシェルまでの道のりが長〜い、長すぎるのです。だから、自由に休憩時間が取れるって大事です。
フランスでは、日本のように一日中、TVの地上波でワイドショーが放送されていないので、何か事件が起こっても、メディアから何でもかんでも情報が流れてくることは少ないので、知らない人は知らないニュースもたくさんあったりします。
でも、地方紙やネットの三面記事では細かく取り上げられているので、みんなしっかり読んでますけど。だから、知る人ぞ知るで、実は、モン・サンミッシェルって怖いんですよ!
考えてみればわかりますが、モン・サンミッシェル、昔は、橋などなく、干潮時に海を歩いて島まで横断していたわけです。そんな昔の人と同じようにモン・サンミッシェルの回りの干潟を裸足で楽しそうに歩いている人を見かけます。
この干潟のウォーキングは、とっても難しくて、まるで底なし沼に嵌ってしまったような感覚に陥ってしまいます。足を取られて身動きが取りづらくて、歩きにくいんです。
モン・サンミッシェルの周囲を様々な角度から眺めることもできる干潟のお散歩ですが、怖いのが満潮になる時です。15メートル以上の激しい千満差で知られていサン・マロ湾に面したモン・サンミッシェルは凄いスピードで満ち潮になります。
だから、一気に押し寄せる潮に呑まれて亡くなってしまう人や、大掛かりな救出作業によって九死に一生を得た人がとっても多いのです。先日もこの干潟で自転車こぎにトライして海水に飲み込まれ救助されたお騒がせな人がいました。
日本の富士山近郊にある青木ヶ原の樹海のような自殺の名所ではありませんが、モン・サンミッシェルの干潟は、一瞬にして命を落とすくらい危険な名所だということはフランスの人なら誰もが知っています。
今のように道路も橋もなかった中世の頃は、この干潟いを歩いて渡っているうちに潮が満ちて溺れ死んでしまった巡礼者が多かったのです。まさに、死をも覚悟しての命がけの横断だったわけです。
海に浮かぶ城ではなく修道院のモン・サンミッシェルは死ぬまでに行きたいフランスの名所ですが、そこで海に飲まれて死んでしまってはホントにシャレにならないので、お気をつけくださいませ。
フランスのお庭ロワール地方は城の名所だらけ
パリから西南下に位置するロワール川域周辺の一帯は、フランスの城の宝庫です。このロワール地方には、300もの城が存在し、世界遺産に登録されている城も100以上、まさに城の名所だらけ。
このロワール地方の城巡りも、パリからアクセスが良いとは言えません。それでも、パリから日帰りの観光バスツアーもあるので、パリからの1日小旅行として、モン・サンミッシェルの次に人気があります。
ロワールの城見学で、一番メジャーなのが、この地方で最大級の大きさを誇るのシャンポール城。パリからの日帰りバスツアーを使えば、手っ取り早く連れって行ってくれるので便利ですから、日本人にも人気です。
この観光地化したシャンポールの城の中には440個の部屋があります。数を聞くだけで、迷子になってしまいそうですよね。何度かこの城を訪れたことがありますが、城の内装は私の好みではないので、あまり印象に残っていないんですが、、、。
この城の見どころとして思い浮かぶのは、レオナルド・ダヴィンチが設計したのではないか?と言われる2重螺旋階段だけです。(涙) この城のルネッサンス建築様式の外観は、それだけなら美しいのですが、城として大きすぎて、心に残らないというか、ときめきを感じないんです。
フランス革命よりも前に建てられたこの城。歴史もちんぷんかんぷんで、頭にも入ってこないし。レオナルド・ダビンチが晩年暮らしたとか、、だったように思います。
私、個人としては、ロワール地方の城を見に行くならここら辺の有名な城は外して、レンタカーやプライベートカーでしかいけない不便さはあるけど、乙女心をワクワクさせてくれる城「ミュゼ城」の見学をオススメします。
女子にとっての城見学って、やっぱり、可愛い!って感じたり、胸キュンする感覚がないとツマラナイと思うのです。城の名所で歴史に思いを馳せて妄想したりするのが楽しいわけです。こうしたワクワク感はどうしても大きすぎない城、プチ シャトーのほうが断然UPしますからね。
それと、ロワール地方がいくら美しいフランスの庭で名城がたくさんあるからと言って、日帰り団体バスツアーでこうした有名な城をいくつも回るのは、どうかとも思います。
日帰りのバスツアーだと往復路に時間もかかる上に、渋滞に巻き込まれたら、もうドッと疲れます。ルーブル美術館もそうなんですが、短時間にあまりにも多い絵画(特に重たい宗教画)を鑑賞していると消化不良になってしまいます。
城の見学も同じで、1日に複数の城を見るって、忙しなくて、お腹いっぱい状態になってしまうので、ロワールまで行って、そんな思いをしたくないので、NGですね。
パリの近くには知る人ぞ知る城の名所があります
さて、このシャプターでは、私の好きなパリから行ける日本人にはマイナーな城の名所をいくつか紹介したいと思います。
パリ北駅から北へ40KM、フランスの玄関シャルル・ド・ゴール空港から25KMの中世の街並みが残るオワーズ県はサンリス市。サンリス(Senlis)市の隣には、城と競馬場のロケーションが有名なシャンティィ市があります。
2007年までスポンサーだったエルメスの影響で、日本人にはエルメス杯として馴染み深い競馬レースのディアンヌ賞が毎年6月の第3日曜日にシャンティイの競馬場で開催され大勢の人で賑わいます(現在のスポンサーは、高級時計メーカーのロンジン)。日本の競馬場のイメージ全く違って、フランスでは、おしゃれな競馬レースとして親しまれているのです。
シャンティイ市にある城、シャンティイ城も観光の名所として人気があり、多くの日本人が訪れているのですが、隣市のサンリスは、日本人には、まだポピュラーなフランスの観光地として認識されていない穴場なのです。城ももちろんあります。
フランスで最も美しい城にも選ばれる名所のシャンティイの城。もちろんパリからのツアーもあります。ベルサイユ宮殿ほど観光ツーリストはいませんが、、。
池に映し出されるシャンティイの城はうっとりするくらい美しいのですが、この城と庭園は、どうもあまり私好みではないんですね。大きすぎるんですね。(笑)城の中にあるコンテ美術館には、貴重な美術品のコレクションが展示されているので、機会があれば、是非、一度見てみる価値はあると思いますが、、
又、フランス語で、生クリームをシャンティと訳しますが、実は、生クリームの発祥の地がこのシャンティイの街なのです。ベタですが、シャンティイ城の敷地内にレストランがあるので、天気が良い日は、そこでシャンティクリーム添えのスィーツを食べて休憩するのもいいですけど。
でもやっぱり私は、こちらの城よりもお馬さんよりも、時間をかけて過ごしたい、断然、オススメなのが、サンリスです。パリからの日帰り旅行で、シャンティイ城をとサンリスを二つ見学するとなると、アクセスの悪いサンリスに時間をかけないケースになってしまいがちです。
慌ただしくサンリスの街の中心にあるサンリス大聖堂だけ見学して、帰路につくのはとってももったいないこと。シャンティイの城は、サンリスに向かうバスの中から眺めるくらいで良いから、サンリスでゆっくり散策のして欲しいくらい。
サンリスには、ロイヤル城(cheatau de Royal)という城があります。冒険心と好奇心を掻き立てられる古い城ですね。廃墟感があって、庭園もこじんまりしていまが、私の好きな城のタイプです。
日本人が思っているフランスの豪華絢爛の城のステレオタイプからかけ離れているので「これって、城?」って、言われそうですが、、、、。
城って、フランスの人たちにとって、身近な近くにある公園のような感覚でもあるのです。だから、滅多に外国人観光客が訪れないロイヤル城は、サンリスの地元民の憩いの場として愛されてます。
サンリスの街には、観光名所としてのメジャーな城はありませんが、街のツーリストセンターには、日本語のリーフレットもあります。(今でもあるのかな・・)また、中世の街並みがそのまま残っているので、映画「髪結いの亭主」や「王妃マルゴ」などの撮影の舞台にもなりました。
フランスの玄関パリのシャルル・ド・ゴール空港に近いロケーションでハイクラスの生活を好むパイロットなどのAir France関係の人たちも多く住んでいます。それでもサンリスの地元民は、シャンティイの人たちの方がスノッブって言ってますけど、、。
そして、もう一つ、パリ郊外にある城で、日本人には、あまり知られていないのが、ヴォー・ル・ヴィコント(Château de Vaux-le-Vicomte)という城。
パリからの日帰り観光バスツアーで行ける城の名所、ヴォー・ル・ヴィコントですが、いまいちマイナーで、20kmほど離れたフォンテンブローの城の方が、ツアーバスも多く、交通のアクセスも良いので人気があります。
城の名所スポット、ヴォー・ル・ヴィコント城も観光客誘致に積極的に取り組んでいるようで、最近は、パリの東駅から電車とシャトルバスで、パリから小旅行気分で行けるようになりました。
パリからのバスツアーの旅は手軽ですが、やはり、オススメは、フリーの旅や遠足。フランス国内の小旅行の初心者にもピッタリだと思います。
私は、いつもヴォー・ル・ヴィコント城へは、車で行きます。フランスの田園風景の中を走り続け、城に続く美しい並木道に入ってくると、もうそこは、映画の世界なんです。
中世の貴族やプリンセスがこの並木道を馬車に乗って走っていたシーンへタイムスリップしたような感覚で城に到着して、ずーっと妄想の世界を味わっちゃうわけです。
近くのフォンテンブローのお城は、街の中にある城なので、城までのアクセスでこうしたウキウキ感やワクワク感を感じることはずっと少ないのです。だから、私がヴォー・ル・ヴィコント城が好きな理由は、城だけではないんですね。
そしてこのヴォー・ル・ヴィコント城は、あの超有名な世界遺産ヴェルサイユ宮殿と同じ建築家たちに建てられた城なんです。ルイ14世は、当時の財務大臣が優秀な芸術家たちに設計させたフランスバロック様式の城に、大嫉妬して、同じ建設家達に、ヴェルサイユ宮殿を建設させたとエピソードは有名です。
だからこの優雅な城の庭園は、ヴェルサイユ宮殿の庭師と同じガーデナーの王、アンドレ・ル・ノートルによるもの。ヴェルサイユ宮殿の模型とも言えるこのヴォー・ル・ヴィコント城は、私の中では、ヴェルサイユ宮殿よりも城の名所、はるかに興味深い城なのです。
レオナルド・ディカプリオが若い頃に主演を務めた映画「ロミオとジュリエット」の撮影にこの城が使われたそうです。
ヴェルサイユ宮殿の花火や噴水などのイベントは有名ですが、ヴォー・ル・ヴィコント城でもキャンドルのライトアップや花火の打ち上げなどサマーシーズンには、イベントが充実しています。
ヴォー・ル・ヴィコント城の持つ幻想的な静けさの佇まいの美しさは、フランスに来たら、必見な城の名城です。是非、訪れてみてください。
貴方もフランスの城のオーナーになれる!
フランスの人は本当に城が好きです。城の購入もそんなに珍しいことではないんです。それは、日本人が日本の城を想う気持ちとは、少し違うように私は思います。
日本の城って、現代人の私たちが住居として考える感覚ってないですよね。古民家を改造してなんていう施設や住居もあることはありますが、そうした物件を買いたい人って日本人でそんなにいるでしょうか?
地震などの自然災害の少ないフランスには、レンガや石を積んで作られた城が数え切れないほど残っています。フランスの城の名所は、要塞や砦跡も多いのです。
城だけでなく、街全体が漫画「進撃の巨人」やジブリアニメのモデルになっているものもありますね。また、日本の城というと、要塞よりお堀っていうイメージではないでしょうか?
そうした日本の城とフランスの城の細かい違いも詳しく調べればもっとたくさんあるでしょうが、とにかく、フランスの歴史がちんぷんかんぷんの私のような日本人でも、フランスの城=王様や貴族が住んた住居や別荘である事、それが、ヴェルサイユ宮殿のような観光地化された城ばかりではない事くらいはわかります。
フランスのどんな小さな町や村の中心地に教会があるのと同じくらいフランスには、城があるんではないでしょか。だから、フランスのみんなにとって、シャトー(フランス語で城の意味)は、慣れ親しんだ身近な存在なのです。
身近にあるのですから、フランスの人にとっては、公共の憩いの場としての城も庭園も、自分の庭感覚なのかもしれません。(笑)みんな観光化されていないお気に入りの城の名所の一つや二つありますもの。
フランスの人たちは、審美的なセンスを持ち合わせているのは、小さい頃からこのような城のような建築物や街並みの中で育っているからでしょうね。絶対に。
それに、昔は、フランスも階級制度がはっきりしていて、王様やノーブル(貴族)たちだけの住まいや別荘として建てられた城であっても、今では、誰でも買えるんです。もちろん、国の所有となっている城は無理ですが。
だから、城(シャトー)を持っているって、そんな凄い!特別な事ではないんです。フランスの人たちの最近のライフスタイルも多様化しているので、別荘として田舎の城(シャトー)を購入したいか?したくないかは好みの問題ですけど。
ヴァカンスが多いフランスでは、週末だけでも、都会から離れて田舎の別荘にいくのが好きですから。特にその別荘地で、アクティブに動き回らないですし、別荘で一日中、ゆっくり読書して過ごしたりしています。
だから、城を別荘として購入するわけです。ただ、古い城ですから相当手入れをしないと住むことができない状態も多いですから、面倒くさいし、生活は不便だと思います。DIY好きのフランス人なら、何年もかけて、自分の好みに改造するのも楽しいのかもしれません。私は、そういうのは無理ですけど。
城の大きさにもよるけど、東京・世田谷の成城の住宅地の豪邸と同じくらいの金額で、それよりか安く?買えてしまうようなプチ城もあるようです。
もう何年も仕事していないようなプー太郎のようなフランス人(自称アーティスト)の友人とかもフランスの田舎に城とか持ってるんですよ。親からの遺産なんでしょうけど、、。
フランスの不動産価値は、下落することがないので、すぐに住めるような城を購入して、城での生活を味わって、売ってしまうと言うアイデアもありです。また、投資の意味でフランスに城を持ってみるなんていう夢もあっていいんじゃないでしょうか?
フランスの城の売買を扱っている日系の不動産屋さん(パリ不動産)もあるので、日本語OKなので、興味があれば、一度、聞いてみたらいいと思いますよ!
フランスの城でウエディングは人気です
亡くなれば仏教の家の宗派で葬式、結婚式は教会で、初詣や〇〇祈願は神社へと、日本人のほとんどが、無宗教と言いながら、節操なく、あっちらこちらで拝んだり、祈ったりしています。
祈るという行為は、その対象のものに感応するのですから、あれもこれも節操なく、ご利益があればと手を合わせ祈ってしまうような日本人の宗教観は、欧米の人には、理解しがたいもの。
フランスは多人種・多文化の国。それは、フランスのサッカーチームを見れば一目瞭然ですね。本来、フランスは、アメリカのような多国籍国家ではないので、移民たちは、フランス人に同化することが求められています。
だからと言って、それぞれのアイデンティティーある文化や宗教観まで変えることはできません。フランスには、多くの民族のコミニティーが形成させています。熱心に信仰していなくても、自分のアイデンティティーでもあるそれらの民族の宗派に属していることをはっきり自覚しています。
教会のミサに通ったり、モスクで祈ったりしなくても、改宗でもしない限り、彼らは、自分たちの生まれたルーツでもある宗教をリスペクトしているので、冠婚葬祭の宗派が日本人のようにめっちゃくちゃ、、なんてことはないのです。
よく「自分は無宗教だ」と言っている日本人が海外にいますが、彼らにとっては、そんな日本人の宗教観は、ワケのわからない不思議なことはないのです。
そうした宗教観がベースにありますから、フランスの人がみんな、教会で結婚するということもないのです。宗派の問題もクリアできる一番オーソドックスな挙式は、市役所や区役所でのウエディングです。
婚姻届を提出するだけの日本と違い役所には、婚礼の儀を執り行う素敵なサロンもあります。古い大屋敷や城を役場として使用している役場もあるので、こうしたサロンは、うっとりするくらい美しく、これが区役所?と思うほど。まるで城の中にある豪華絢爛な一部屋のような空間です。
教会でのウエディングよりずっとおしゃれでゴージャス感があるこうした役所での結婚式。フランスの街並みともいい感じにマッチしていてとっても自然でおしゃれな感じがします。
教会での挙式は、宗教的観点からNGでも、城で披露宴パーティーだけをするなんていうケースもあります。フランスの人たちにも城の名所でのウエディングセレモニーは人気ですから、挙式ができる城や結婚披露宴レセプションができる城などをネットで探してブッキングしています。
フランスのウエディングは、日本よりカジュアル感があるので、城でのウエディングレセプションも格式を重んじるより、みんなが楽しめるガーデンパーティーみたいな披露宴も多いです。
上記のパリから日帰りで行ける私のオススメの城に出てくるシャンティィ城には、ゴージャスな結婚式場もあって、日系のウエディングカンパニーから予約ができるようなので、フランスの城で結婚式を挙げたい夢を持っていたら、日本語で相談してみたらいいと思います。
自分でオルガなイズするのは、難しいので、ブライダルカンパニーに丸投げが一番。当日のメイクやヘアも全部コミのお任せプランが楽です。花嫁は、渡仏前まで、ウエディングのために自分磨きに専念して。
一生に一度の思い出、新しい門出のウエディング。日本人には、ハワイなどのリゾート地での挙式も人気ですが、非日常的で豪華で優雅な気分を体験できるフランスにあるロマンティックな城での結婚式や披露宴もトレンディです。
フランスの城の中には、挙式や披露宴だけしかできない城以外に、城そのものがゴージャスなホテルになっていて宿泊できる城もあるので、ウエディングも披露宴もハネムーンも憧れのフランスの城でのフルコースもいいですね。
夢も何もあったもんではありませんが、もともと、ブライダルにそんなにパッションがないので、個人的には、ドレスとか披露宴とか、どーでもいいんですけどね、、、。
私の場合は、役所婚でしたし。結婚式の日のために美しく手入れも、自分的には、、どうかなぁ、、て。女ならいつでもそこは、手抜きしたらダメなんで、ウエディングとか関係ないと思ってます。はい。どんなにウエディングセレモニーが素敵な思い出も、別れっていう現実も多いですからね。
まとめ
はっきり言って私、フランスの城の名所と呼ばれている大きな城や、観光地化している城の名所には、あまり興味がないんです。一度見学したら、もうそれで十分なんです。そういう有名な城は。
それより、車を走らせ、ドライブしている時に、偶然、田園の中で見つけた城や、山の上に佇んでいる崩れてしまいそうな城の跡の方がずっとずっと好きなんです。
そんな私好みの城をたくさん見つけた経験があるのは、黒赤ワインの産地で有名なカオール市が県庁のロット(Lot)県やアヴェロン(Aveyron)県に滞在したときのこと。
日本人は、南フランスといえば、ニーズやカンヌなどの地中海沿岸の高級保養地があるプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏をイメージしがちです。その西側一帯に広がるオクシタニー(Occitanie)地域圏もフランスの南中央部に位置していて、南フランスとなります。
オクシタニー地域圏は、ついこの前の2016年にロット県やアヴェロン県を含んだ13もの県で新しく構成され名所もオクシタニーとなりました。フランスでも有名なペルピニャンやモンペリエなどの地方都市もこの新しい州に編成されましたが、州都は、エアバス本社があるトゥルーズになります。
ロット県やアヴェロン県などは、TGVは走っていないし、空路も不便。アクセスがとても悪いのでフランスの陸の孤島と言われています。それだけ観光地化が難しいので、まだまだ、フランスの南西部の自然を十分に味わうことができます。
そうした日本人には知名度の低い地域には、ワクワクする穴場がいっぱいあるのです。地元の人たちも知らないような城や廃墟化した美しい城跡があったり、古い城が小学校になっていたり、山頂にひっそり佇んでる城を見つけたりと、とにかく発見が楽しいのです。
ロット県には、フランスの人たちによって、フランスでもっとも美しい村に選ばれたサン・シル・ラポピー(St. Cirq Lapopie) があります。断崖の上に作られた村は、遠くから見ただけでその美しさに圧倒されます。
村には廃墟となった中世の要塞の跡が残っていて、その破壊された城砦跡をたどって登って行くと展望台になっているのですが、そこから見渡すロット川渓谷の眺めは絶景です。
最近は、日本人にもサン・シル・ラポピー村が知られるようになってきたのか、日本人観光客をチラホラ見かけるようになったと村の人から聞きます。
それでもまだまだマイナーで田舎で、人々も優しいのでこの地方への旅行は、本当にオススメです。できればレンタカーなどを借りて、自由気ままに城や城跡を巡って見てください。
そして、好奇心のまま小さな村や部落に立ち寄って、その土地の人ですら知らないような城や城跡を覗いてみる。そんな風にフランスの田舎を散策して見つけた城を、自分だけのお気に入りの城の名所として思い出にストックしています。