日本人パリ在住者が頻繁に東京とパリを行きして感じる、日本のホテルとパリのホテルの違いがあります。
今回は、実際に多くの商用目的でパリにいらした日本人のクライアント方々の滞在先ホテルを見てきて思う日本人におすすめするパリのホテルについて、独断と偏見で、また経験したエピソードも交えて、アレコレ語っていきたいと思います。
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日本人団体様用のパリ観光ツアーのホテル
パリに観光旅行や団体旅行でくる場合、ホテルもパッケージで付いていて、決まっていますが、格安ツアーは、当然ホテルも含まれていて、パリと言っても、メトロ(地下鉄)の終点地にあるホテルが多い。
はっきり言って、そうしたホテルは、日本人にはおすすめできないような治安の悪い場所にあったりする。
観光名所もガイド付きのバスで回ってくれるようなパッケージの旅行ツアーでなら、このケースになってしまうのは仕方がない。
おすすめするもしないも、こうしたツアーは大手旅行会社主催によるもので、現地スタッフなどのサポートを受けながら団体で移動&行動するので、安心というプラスαーがある上、自由時間も制限されているので、一人で、ホテルを出て、パリ市内の観光に出かける時間もないだろう。
極端な話、滞在先のホテルがパリの観光スポットロケーションの近くとか、メディアで流れるパリの市街地の中でなくても良いわけ。それでも、十分、日本とは違うフランスにいるという景色や空気感を感じることはできる。
フランス語はどうしても英語と違い敷居が高いし、日本人には、発音が難しく、いくら旅の言葉ブックを持っていても、日本人のカタカナ読みでは、簡単に通じないので、ホテルでの簡単なトラブルもフロントで解決できない。パリのホテルのフロントは、英語が通じますが、、、、。
日本人もフランス人も訛ったもの同士。お互い聞き取れないことが多くコミニケーションをとるのはやはり難みたいです。添乗員か現地スタッフ付きのツアーはこうしたトラブルを回避できるので、初めてパリの日本人で、体力的に自信のない方、極端な外国語コンプレックスを持っている方はにおすすめすのチョイスはやっぱり団体ツアー。ホテルの内容や立地がどうだ、こうだは、二の次。
また、私がこうしたツアーでパリ観光に来る日本人の中で、見ていて可哀想だなと感じるのが、日本人学生の卒業旅行や修学旅行のような学校の団体ツアー。大手旅行代理店に任せて学校単位でツアーを組んでもらっているから、中心部から遠い寂しい地区にあるパリに宿泊することになる。学校側は、全体の管理と安全第一だから、添乗員付きバス移動の大手ツアーを選択せざるおえない。
若い彼ら、彼女たちにとってアクセスの悪いホテルは、すでに限られたフリープランの時間の行動がさらに移動でさらに制限されてしまう。観光旅行業の内情はよくわからないけど、日本の旅行会社も大手フランスチェーンホテルと契約しているので、どうしても、こうしたホテルは、市内中心地より郊外となってしまうらしい。
ただ、欧米の学生たちの学校単位でのパリ旅行は、日本人学生より人数も少ないからか(クラスごとで旅行先が違うなど)中心部のホテルに滞在している姿をよく見かけるし、大型バス移動より、公共交通機関を使って、団体で観光している。彼らのほとんども日本人と同じでフランス語は話せないけど、日本人とは違っている点は、育った環境での仕来りだったりで欧米諸国への旅行と滞在も慣れているから、日本人学生の学校単位の旅行は日系大手旅行会社提携の団体ツアーにするしかないけど。
日本人の個人旅行でもホテルはパリ市外?
ネットで航空券からホテルまで全ての海外トラベルブッキングができる時代。そうしたサイトも様々でBooking.comやExpediaなどは代表格。また大手航空会社系列のトラベルエジェンシーサイトなども、エアチケットとホテルを一緒に予約&購入できるのでとってもおすすめだ。
私のクライアントさんで、同じサイトでホテルと航空券を同時にブッキングし、後からエアチケットはそのままでホテルをキャンセルして、他のサイトでホテルを予約すると、エアチケットがホテルとのパック料金での設定なので割安だとか。
旅慣れた人は、マイレージなども熟知しているので多くの裏技をアドバイスしてくれるが、正直、情報過多の時代、それだけでもアップアップしてしまいかねないけど。オンラインブッキングは決済も含めて、どうしてもリスクが伴うので、PCや携帯アプリとにらめっこするのも疲れるもの。ホテル選びは、ホテルのランクと立地が大事だから、パリの地理感覚がわかっていないと、やはりこうした作業も一苦労。
ネットでは、その上、個人でもパリ旅行のコストをおさせたいなら、ネットで探しても旅行会社に頼んだとしても、結局ホテルは、パリの郊外だったりする。そうした場所にあるホテルは、日本人旅行者もいなければフランス人らしき人もいないような異人種、移民が多い界隈が多く、慣れないとびっくりしてしまう。決して、怖いとか偏見があるわけではない。住むならパリにいながら異文化も楽しめる面白いエリアでもあるが、やはり、観光スポットには遠い。
パリ旅行が、個人的な商用で展示会や見本市などの視察や買い付けであれば、こうした会場は郊外にあるので、おすすめは会場にアクセスの良い郊外の格安ホテルを予約すること。
パリは、ヨーロッパの中心で特にファッションやデザイン関係、グルメ系などの見本市が四六時中開催されているので、こうしたリーズナブルなホテルは、とにかく早く予約することをおすすめする。でないとやはりコンプレ(満室)になりやすい。
私の場合は、必ずパリ往復エアチケットとホテル予約は別々。そしてホテルの立地をgoogle mapなどを使ってよく調べること、口コミを見たり、知り合いがいたらロケーションを聞いてみるのもおすすめだ。
何より知ってる人に聞くのが一番いい。パリ個人旅行の日本人リピーター族は、滞在期間中に散策しながら、忘れずに次回の滞在先もリサーチしておくこともおすすめしたい。
パリの物価は高い。ホテルも高い。
日本もビジネスホテルといえども中国人旅行者を初めとする外国人ツーリストの増加で、宿泊料がどんどんUPしていますね。そしてその日本のビジネスホテルを基準に考えてしまうと、パリのホテルのクオリティーが必しも宿泊料とは比例しない。
有名な五つ星のゴージャスなホテルは、憧れの美しいパリを演出した建物、部屋、設備、接客などを含めた全てのサービスそのものがステイタス。そうしたゴージャスで洗練されたホテルの空間で優雅なパリ滞在を過ごせためのプライス。
フランスは日本と違って、お客様が神様です!みたいな接客モラルはない。パリではサービスは、お金で買うものなのである。接客マナーも全く違う。だからやはりハイプライスの中心部にある人気のラグジェリーナホテルに滞在することで、日本の日常からかけ離れた時間をホテルで過ごすことができることの価値は絶対にある。
私たち日本人は無料サービスに慣れすぎて、良くされて当たり前だと思っているから、そのレベルを望むなら最低でも4ッ星のホテルをおすすめする。よく、その辺の見極めができず、日本人がパリの3っ星クラスをネットで選んで予約してしまうことがある。
パリのホテルは、パリという街のブランドで成り立っているので、3ッ星クラスでも、アクセスのいい場所にあれば、宿泊代は、かなりの金額。これだけの金額を払うんだから、3ッ星クラスのホテルなんだからと、日本のビジネスホテルクラスと同等サービスや設備と当たり前のように日本人思ってホテルに到着する。そして、フロントで、色々とびっくりすることに遭遇するわけで。
建築物自体が古いパリ。映画で見ると素敵なエレベターも、一人しか乗れないくらい狭かったり、じゃぁ、スーツケースはどうするの?となる。そして、今にも壊れそうで、閉じ込められたらどうしてくれるの?と恐ろしくなる。古いホテルだと階段だけなんてこともある。
部屋も古くてなんだかとても寂しく悲しい気分になってしまうようなホテルもあるのだ。このレベルだと、ポットやティー&コーヒーなどのセットもない。ベットも軋むし、ベットのスプリングも寿命が来ているものも多い。
この手のホテルに泊まった日本人の方から、寝ている自分の全身がマットレスに沈んでしまい、観光で1日歩き回り疲れたカラダが睡眠で回復するどころか、翌朝、腰痛担ってしまったという話もよく聞く。1泊200ユーロ以上払うホテルでこのサービスなら、私は、おすすめしない。
パリのホテルの3っ星ホテルの基準を満たしていたとしても、その辺りは実際にホテルに到着してどの部屋に当たるかも運でもあるので、このランクだと、その辺はギリギリで、当てにならない。3ッ星ホテルなのに….と、ホテルに対して不満が残るパリ滞在になりかねない。
それなら口コミで評判のいい2ッ星のプチホテルに泊まる方をおすすめしたい。サンジェルマン地区などには穴場スポット的に、数は少ないが女子力がUPするような可愛いパリのホテルは、日本人におすすめすなので、是非ネットで探してみて欲しい。
パリはホテルはアパルトマンタイプがおすすめ
パリのホテル滞在で、日本人に私が一押し、おすすめするのが、このアパルトマンタイプのホテル。初めてのパリだとどうしてもツアーで決められたホテルに宿泊となってしまうが、リピーターは、個人旅行が多い。
ビジネスの場合もある。そんな時は、自分の滞在先で、日常の生活も過ごせる空間があるアパルトマンホテルがおすすめ。
簡易キッチンも装備されているので、お湯を沸かしたり、スーパーで買ってきた食材で簡単な食事もできる。いくら美味しいからといって、毎日、バターたっぷりのパンやフランス料理では、胃袋も疲れてしまうし、自分で調理できると、外食する時に気になるフランスの食事時間、レストランの予約時間も気にならない。ホテル内にコインランドリーもあるので、1週間も滞在するなら便利で、本当におすすだ。
こうしたアパルトマンタイプのホテルは、チェーン展開していてパリのいたるところに点在しているので、同じ系列のホテルでも一等地に5ッ星を掲げるものもあれば、郊外との境目にあるような3ッ星クラスの支店もある。
当然、各チェーン店ごと価格差があるので、まずは自分が好きなカルティエ(地区)や立地などをネットでよく調べて見ることだが、やはり、アクセスの悪い支店は、いくらリーズナブルでもおすすめできないので、パリ市内中心地に近いところをおすすめする。
おすすめは日本人にもよく知られた大手アパルトマンホテルのCITADINES とADAGIO。
パリホテルの選択の中で、私の中では、上位の選択クラス。日本から旅行会社を通じて、また、Booking.comなどでも予約が取れるが、おすすめはこれらのホテルのメンバーズ会員になること。
初めて宿泊しただけだとメンバーになれないこともあるが、メンバーになれば、直接ホテルのサイトにログインしてプロモーション価格がわかる。
これは、上記にあげたネットのホテル予約サイトより、宿泊が安くなることが多い。上記のサイトと合わせて、ホテルのメンバー会員サイトでもチェックすることがベスト。
ホテル直のメンバーズだと早割などはかなりお得なことも。こうしたアパルトマンタイプホテルでも長期滞在だけでなく2泊、3泊でも宿泊できるのもいい。
ASCOTT オンライン特典会員についてはこちらを参考にしてください。
日本人も利用する人気のパリの民泊
今までに、あれこれ綴ってきた私の視点からみたパリのホテルについてに付け加えておきたいのが、今や日本人にも一般的となったパリの民泊である。
フランスでは、自分たちがヴァカンスに行っている間に、部屋やアパートを貸借りするのは、だいぶ前から当たり前に広く受け入れられている。だから利用するフランス人も外国人もこうした民泊に日本人より慣れている。
パリの物価の中でも家賃は特に高いので、自分が留守にする間、少しでも家賃や住宅ローンの負担になればと、大家も賃借人も、せっせと、クラシファイド広告やAirbnbに登録する。自分のアパルトマンに独立した部屋がある場合など、旅行者の滞在先として提供し、宿泊料をもらっているケースも増えた。
パリに訪れる日本人を悩ますパリのホテル事情もこうした需要と供給のバランスが微妙に影響し、たくさんの選択支が増えたわけでパリの滞在方法もホテルだけではないし、ホテルじゃなきゃ!というわけではない。
民泊をおすすめする点もおすすめしたくない点もあるの注意は必要。パリは住宅も古い建築物だから、住民と同じような水漏れ、電球切れ、ネット悪環境などに遭遇する確率も高く、仲介者などがそうしたトラブルに対応仕切れない。そうしたハプニングに遭遇しても動じないある意味の覚悟もがいる。
滞在先がそれがたとえ日系の紹介斡旋会社の物件であっても、ネット他、電気、水周りなど突然のトラブル発生で、即対応&修理はしてもらえない。そこはフランス、フランス式の物事の流れになってしまうので、工事ができる業者がすぐに対応してくれることはない。
滞在先でのこうしたアクシデントが起きた場合、パニックッたり、イライラしないでいられるなら民泊もおすすめできるが、よく見るのは、後々、帰国してまで、クレームを言っている日本人がいること。
たまたま、対応してくれた方の態度が悪かったのか、それともフランスでは、即対応、修理が無理なことを把握していなかっだけなのにも関わらず、それなのに、騙された!みたいな被害妄想に落ちいている帰国後の日本人は見ていると気の毒になる。
借りた側が、最終的には、自分が選んでしまった結果なので、グチグチ言ったところで仕方ない。だから細かい方、神経質な方には絶対におすすめできないのが、パリの民泊ではないかと思う。
日本人の私がおすすめするパリのホテル
それはズバリ!迷わずアパルトマンタイプのホテル。半分ホテル感覚&半分アパルトマン感覚でとういう中途半端な感じもするが、それが逆に居心地がいいもの。滞在中に何か不都合が起きた場合、修理の可能不可能は別として、フロントがあるので、とりあえず伝えることができる。問題が重大な時は、空き部屋があれば、変えてくれることもあるし。
特に3ッ星クラスのホテルに泊まるなら、3ッ星のアパルトマンタイプのホテルに迷わず決める。もちろん、メンバース会員になって。これが、私が日本人におすすめするパリのホテルの定番。このレベルのホテルやアパルトマンは、その時の運というか状況もあるので、自分の部屋の良し悪しや、接客態度に過度な期待はしないこと。
腹を立てたり不満に思う気持ちを持ち始めるとせっかくのパリ滞在がつまらなく嫌なものになってしまいかねないので、最初から日本とは違うことを楽しめるくらいの気持ちの余裕と言葉がわからなくてもだ騙されているとか被害にあったというような思い込みは持たないこと。お袈裟だけどなんでも楽しめるくらいでパリに来てほしい。
また、私がおすすめするパリの滞在プランは、アパルトマンタイプのホテルに連泊し、ラストナイトだけ、極上の贅沢、そしてまた頑張ろう!という気持ちにさせるような自分へご褒美で。ラグジェリーホテルにステイすること。
のんびりとリッチなホテルの館内で贅沢尽くしのサービスを利用して過ごすスペシャルなパリ最後の日。全泊リッチなセレブ滞在もいいが、身分相応に(笑)。
こんな風におすすめは、様々なホテルや滞在先(日系の滞在斡旋業者を含む)をチョイスして組み合わせて、日本人旅行者ならではのパリの滞在を楽しむことにつきますね。