【フランス語の発音】フランス語の愛してる!は言ってはいけない!

フランスは恋愛大国。カップルが、いつでも、愛してると囁いているイメージですね。フランス語の発音やアクセントの響きに甘いイメージがありますからね。

「愛してる=Je t’aime =ジュ テーム」と言うフランス語を聞いたことがある人も多いはず。今回は、発音からまつわる話まで、フランス語の「愛してる!」を私なりの徹底検証してみます。

フランス語の「愛してる!」の発音は簡単!

こんにちは!パリのコーディネーター・サトミーナです。(@SatominaS)

「 Je t’aime= ジュ テーム」というフランス語の「愛している」の発音は、日本人にとって難易度が低く、発音しやすいです。

フランス語は世界一美しい言葉とかよく言われますが、それは、フランス語の持つ音の美しさが耳に心地よく聞こえるからです。

フランス語は、鼻母音を含めた母音が多く、それらを、美しくキレイに発音することがプライオリティーとされています。

そのため発音として、リエゾンと呼ばれる連音など、フランス語特有の発音があります。

そんな発音重視のフランス語は、鼻から抜ける鼻母音などが、なんだか、とってもおしゃれというか、セクシーで、ロマンチックなわけです。

また、フランス語は、愛を語る言葉としても有名ですね。愛を囁くにのにたまらなくマッチする言葉ですし、情緒豊かなポエティックなのがフランス語です。

では、フランス語の「愛している=Je t’aime」の語順を分解してみます。

Je =私 (主語)
te =あなたを(親しい人)/ 君を(直接目的語)
aime=愛する(動詞aimerの活用形)

この時の「〜君を」の te の後に、母音で始まる動詞がくる時は、発音の上で、母音同士の衝突を避けるために、フランス語では、te の母音を省略するエリジオンという方法をとります。

Je t’aime. ジュテーム のこの部分➡︎  t’aime = te + aime

分章においては、省略した母音は、アポストロフィに置き換えられますので、発音だけでなく、綴りにも注意が必要です。

このフランス語の「愛している=ジュ テーム」は、カタカナ発音でも通じます。フランス語っぽくしたければ、私=ジュを言うときに、少し唇を突き出した感じにしてみると良いかも。

このフランス語の愛しているがカタカナ発音でOKても、使い方には、気をつけて下さいね!外国語マジックみたいなところがあって、日本語で言うより、感情入れないでも言えてしまう、軽い感じで言ってしまうので。

でも、それは、とっても危険ですよ。いくら愛している人がいても、フランス人って、私たちが思うほど、愛情を表現するのに、フランス語の「愛してる!=ジュ テーム」をストレートに言ったりしませんから。

「愛している」を何度も囁くなんてしません!それは、私たちが勝手にフランス語やフランス人をイメージしているだけです。本当は、全然、違います。

このまま、ズバリ、「愛してる!」のフランス語をフランス人が言うのって、彼らにも、かなりハードルが高と言うか、ダイレクト過ぎるんですよ。それじゃつまらないと言うか、、、。

フランス人は、「愛してる!」なんて言わないで、相手への愛情表現するのです。

挨拶キス

恋人同士ならなおさら、濃厚接触が当たり前です。言葉で「愛している」と囁くより、相手をいつも感じていたいという、相手を愛おしく思う感情を抑えることは絶対にしませんから。いつでも触れていたいわけです。

キスしたり、ハグしたり、なでたり、、と、特に男性が積極的と言うか、また、女性も誘導しているというか、映画のシーンのような、絵葉書やポスターのような恋人たちのラブラブシーンが、フランスでは、当たり前のように、目に入ってきます。人目なんて気にしません。

「愛している」などを言わず、愛情表現のスキンシップで、一歩、一歩、愛を確かめる様に、カップルの2人がステップを上がっていくような感じです。

どんなに若いフランス人にも、恋愛を楽しむ余裕というものすら感じますね。「愛している」という言葉なんて言わないで、相手に態度で「愛している」と伝える。それも自然に。

これって、実際に、そこで暮らしてみて、そうしたフランスのロマンチズムの文化の中で育っていないと、なかなかできないものです。年代もあるでしょうが、日本人の私たちは、バレンタインしかり、好きだ!と告るとか、愛の告白!とかを騒ぎ立ててますからね。実に、子供っぽいですよね。(笑)

ありがとう

口にして言葉で伝えるフランスの文化を、私は何度も素晴らしい!と絶賛してきました。挨拶のように愛称を使う愛情表現には、必ず、相手を愛おしく思う気持ちがあります。口にする言葉は、身も心も備わってくるものです。

汚い言葉や、相手を上げ繕う言葉を発すると、相手のことを嫌っていなくても、心も体も、嫌いモードになっていくようなものです。嫌な奴と思って、怒りを口にしても、怒りが増すだけなのと同じです。

長く一緒のカップルや夫婦ほど、こうした愛おしく思う気持ちを相手に伝えることが大切だと思います。言われた側も、照れはあっても、嫌な気は、絶対にしないもの。逆に、嬉しくなるもので、そして、自然と、顔の表情も緩みます。

相手に見返りを期待するわけではありませんが、この愛情のGIVEの言葉は、必ず、相手からの態度や言葉で、返ってくるものでは

このイチャイチャ恋愛の情熱どれだけ持続できるか、できなければ、極端にいえば、愛は終わるのです。

ただ、フランス人たちが、行ってらっしゃい!や、ただいま!ありがとう!を言うのと同じように、カップルや夫婦が、スキンシップや愛情表現の言葉を続けるのも、相手を失うのが怖いから、常に触れたり、口にして伝えたりしているというようにも見えます。

日本とは違う

そして彼らの本質は、恋愛ですから、私から見れば、なんで、こんな人?と思うような人とも、恋に落ちたり、恋愛してるのが、フランス人なのです。(失礼ながら)

今に生き、自分が大事な彼ら。よく、彼らは、あなたのことを思っているよ!っよいうようなニュアンスのフランス語「 C’est en pensant a toi/ pour toi 喧嘩などをした時にも言いますが、それは、本当に、口だけです。

絶対に、彼らは、自分が、一番大事で、自分しか見えていない。ある意味、幸せな人種です。こうした特徴もプラスに作用することもあるので、必ずしも悪いとは言い切れません。

日本みたいに、周りを気にしすぎたり、思ったことを言えない、行動に移せないとなると、大事な時の判断も遅れてしまうということもよく起こりますね。

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