海外旅行に行ったことがある人なら、誰しも経験したことがあるはずなのが、時差ぼけ。
せっかくのパリ旅行も、時差ぼけのせいで、台無しになってしまうこともあります。年に日本とパリを何度も往復している私も、時差ぼけで辛い思いをしています。
今回は、私の経験談も含めて、パリ旅行をする時の時差ぼけ対策を考えてみたいと思います。
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パリと日本の時差
フランスは、日本時間より7時間〜8時間遅れています。また、ヨーロッパ諸国には、夏時間と冬時間があります。
例えば、夏時間の期間、日本が、夕方16時(4時)だと、パリは、午前9時で、7時間パリが遅れています。また、冬時間だと、日本が夕方16時(4時)ならパリは、午前8時となり、8時間パリの方が遅れています。
ウインタータイムからサマータイムへの移行は、毎年3月の最終日曜日の午前2時に、時計を1時間早めて午前3時にして夏時間を迎えます。このたった1時間時計の針をすすめるだけで、日照時間が長くなり、まだ、外は寒くても、春の季節の到来を感じられるものです。
また、ウインタータイムへは、10月最終日曜日の午前3時に1時間戻して午前2時として、サマータイムに終わりを告げます。日本との時差も8時間と、1時間多くなります。
ウインタータイムに移行すると、時計の針を1時間すすめるので、日没が早くなり、長く暗いパリの冬が、もうすぐそこまで来ているように感じます。
夏時間と冬時間、どちらの季節に、パリ旅行やパリへのビジネス出張をするかで、時差ぼけ症状も対策も変わってくるものです。
ヨーロッパ諸国のほとんどが、このサマータイムを適用していますが、パリの人たちとっても、このたった1時間の時差でも、カラダが慣れるまで、1週間はかかると言われています。体力のない子供達などは、この1時間の時差ぼけが、身体の不調が覿面に現れるようで、それなりに対策を立て対処しています。
例えば、夜10時過ぎまで、明るく、日没しないサマータイムに変わると、子供達の就寝時間にも影響してくるので、小さい子供さんのこの1時間の時差ぼけ対策として、15分単位で、生活のリズムを整えて慣らしていきます。
大人も、この1時間の時差、夏時間と冬時間の移行には、知らず知らず影響を受けており、倦怠感、不安感、適応障害などを引き起こす原因でもあるとされています。対策として、抗うつ精神安定剤を処方してもらっている人も意外に多いのです。
このように、フランス人の大人も子供も、1時間の時差ぼけで、体内時計が狂うのですから、日本とパリの時差が7時間、8時間もあれば、私たちが、パリに着いて、辛い時差ぼけの症状が出てくるのは、当然で、私自身も、ありとあらゆる対策をしてはいますが、そう簡単に解消できないのも、狂った体内時計による時差ぼけなのです。
時差ぼけの症状は?
時差ぼけによって、どうしても、眠い、又は、眠れないという睡眠のトラブルが起こってしまいます。体内時計が狂っているので、現地は、まだ、夜でもないのに、眠くて眠くて仕方ないとか、時差ぼけによって、就寝時間のズレがあるので、現地時間の夜中1〜2時に目が覚めて、もう一度寝ようとするが、そのまま寝れずに、ベットに、悶々と横たわり、ホテルの窓から、パリの夜明けを眺めて、切なくなるような経験をすることになります。
このような眠かったり、又は、熟睡できない状態では、身体も休むことが出来きないので、どうしても疲れがそのまま溜まったままになり、日中は、だるく、なんとなくやる気が起きず、ボーッとしていて、心がついていかないままで過ごすことになります。
訪れたパリの観光スポットも、時差ぼけのせいで、結局、後で、何を見たのかもわからずに終ってしまったというような残念な結果になることも。
観光ガイドさんの説明もまったく、耳に入ってこなかったりと、時差ぼけによる疲労感と倦怠感によって、いつもの自分と違う身体の感覚が続くのです。
人によっては、めまいや頭痛などの体調不良も生じるようです。このような症状が、時差ぼけが原因で引き起こされていたとしても、持続するようですと、本当に辛いですから、対策として、日本からの頭痛薬などの常備薬を症状が現れたら、すぐに飲んでしまうのが良いかと思います。
また、吐き気や食欲不振、胃もたれなども、時差ぼけが影響するようです。パリ旅行中、せっかく、フランス料理やフレンチグルメを楽しもうと思っていても、胃腸のトラブルで、食事すらまともに摂れないという悲しいことになる場合もあります。
普段の私達の生活の中で、起こる寝不足や寝過ぎの状態で、引き起こされる体調不良と似ているのが時差ぼけの症状とも言えるでしょう。だた、パリと日本の飛行時間や飛行機の気圧などを考えると、この時差ぼけは、それ以上に、身体が不調で不快なのは、間違いありません。
次に、パリと日本のフライト時刻などに関するお話をしていきましょう。
パリへのフライトと時差ぼけ対策
日本とパリの飛行時間は、直行便で約12時間になります。経由便だと、当然、乗り継ぎにかかる時間のロス、空路も最短距離ではないので、もっと時間がかかります。
現在、パリと東京は、ANA、JAL、Air Franceの空港会社の直行便が飛んでいます。
東京ですと、最近は、羽田線を使うケースが多く、羽田だと、日本の各地の国内便のアクセスがいいので、地方の方が、パリへの国際便に乗り継ぐ場合、便利で、私を含め、私の周りでは、ほとんどの方が、羽田便を使っています。それでも、千葉や茨城などからの方は、やはり従来の成田便が人気です。
日本は東京からのフライトだけしか知らないのですが、いつも使う、羽田直行便のフライトの離発着時刻と照らし合わせて、パリからの時差ぼけ対策を改めて考えてみたいと思います。
パリ到着時間と時差ぼけの関係
Air Franceの直行便、AF293便があります。運行時刻が、サマータイムの期間は、羽田を22:55に離陸、パリ時間の同日の早朝4:30に到着、ウインタータイムの間は、23:25に羽田を発ち、パリ時間同日の早朝5:30に到着する便です。
フランスと日本が、夏時間は7時間、冬時間は8時間の時差があるので、飛行時間が約13時間として、パリ到着が、現地の早朝になる便が、私は、もっとも時差ぼけにならないとフライトとだと感じています。
この早朝到着便で、パリに着いて、まず、ホテルにチェックインして少し休憩を取ってから、そのまま、パリの人たちと同じように、現地時間の朝、1日をスタートするわけです。
早朝にチェックインするためには、ホテルは、前泊予約をしておかないといけませんが、このホテルにインできるか、できないかで、だいぶ、カラダのリラックス度が違ってきますので、若さとエネルギー溢れるタイプの方なら、早朝便到着後、パリ空港や市内のカフェかどこかで、時間を潰せるでしょうが、無理をしないためにも、早朝にパリに到着したら、はやり、ここで、少しベットに横になって休息するだけで、時差ぼけ対策のポイントの一つに十分なります。
パリ到着時間に関係なく、パリに入ってくると、時差ぼけを感じる、睡眠障害を引き起こす時間帯は、まず現地パリの夕方4時過ぎ頃です。ちょうどその頃、日本は、夜、皆がベットに入り、眠りに着く頃、夜の10〜11時です。
この現地の夕方4時以降、パリの夜は、眠気に襲われがちです。観光巡りでも、ビジネスであれ、ひどく時差ぼけを感じる時間帯です。この間に、ウトウトすることがあっても、寝入ってしまわないように、寝ないことが、時差ぼけ対策になります。
眠気を我慢できても、なんとなく、ぼーっとしてしまったり、反応が鈍くなるような状態に陥ってしまいます。これは、人によって、症状の出かたも様々ですが、普段と違う感覚になるのは、時差があるので、仕方ないのです。
ここで、深寝すると、身体の快復度はアップしますが、短い滞在期間だと、睡眠時間のコントロールは、すぐにできないので、翌日も、真夜中に目が覚めてしまったするので、パリ1日目の午後4時頃は、がっつり寝ないようにしないといけません。
仕事など、個人でパリを訪れている方、又、フリーでパリ旅行を楽しんでいる方なら、初日、パリ到着日に、無理をして、パリの夕方に、ガツガツと予定を入れずに、少し、ゆったりと過ごせるようなスケジュールを組み、2日目からのパリ滞在で、メインのビジネスや、観光を行えればいいかと思います。
パリの人たちの夕食、ディナーのスタートは、日本人と比べで、遅く、夜8時頃です。レストランやイートインショップも日本のように、朝から夜までノンストップのお店は、少ないので、初日で、有名フレンチレストランやビストロに行くようなことになると、眠さで頭がぼーっとしている上、胃腸の調子も芳しくないなどの状態で、グルメを十分に満喫することなどできません。
初日の夜は、時差ぼけ対策の応急処置として、6時、7時頃に食事の取れるレストランや、ウィークリーマンションタイプのホテルなら、スーパーでおぞう菜を買い込んで、さっさと夕食を済ませ、ベットに入ることを考える方がいいでしょう。
初日を乗り越えると、結構、身体も順応し始め、翌日からの短いパリ滞在中に行わなければならない予定も、あれよ!あれよ!と終わって、気がつけば、帰国になりますから、この現地パリについてからの、初日の時差ぼけ対策をまず、しっかりクリアしましょう。
パリから日本へ戻って来た時の時差ぼけの症状と対策
個人差もありますが、私は、パリから日本に帰国した後の時差ぼけの症状の方が、ひどい感じます。パリを経つフライトの出発時刻にもよるのですが、帰国当日ギリギリまで、パリで、できれだけ多くのことをしてから、飛行機に飛び乗るようなケースだと、Air FranceのAF274便を選ぶことになります。
このフライトの運行時刻は、サマータイム期間は、パリ時間23:25に離陸し、羽田に日本時間翌日の18:20着、ウインタータイム中は、同じくパリ23:25に出発して、日本時間翌日の19:25に羽田に到着となります。
日中、思い残すことなくパリでの用事を済ませ、パリCDG空港に向かい、搭乗することのできる便なので、個人的には、ビジネストリップで使うことが多い便で、パリの現地時間も真夜中になるので、搭乗後、機内で、スムーズに寝れるのです。
身体が疲れていると、搭乗した後、離陸前に、すでに、爆睡状態。機内という不便さの中でも、深く眠れて、食事も取るのも忘れるくらいです。
いいことずくめのフライトに感じるのですが、問題は、日本に着いてからなのです。この便は、どうしても羽田に夜の7時頃に到着します。機内で、ぐっすり寝てしまうと、到着時に、スッキリしすぎていて、これから!活動みたいな身体のリズムになるところなのに、日本は、夜なわけで、これから、就寝時刻になることに、身体がついていきません。
また、到着時が夜となると、日本での1日が、棒に振ったような感じがするものです。私のクライアントさんの中で、エネルギッシュな方や、仕事に追われている方は、この便で、夜、羽田に到着後、そのままオフィスに向かい、一仕事されてから自宅に戻られたりしています。こういった方法も、時差ぼけ対策になるようです。
そうでないケース。私もですが、機内での食事を控え、胃袋を空にしておき、到着後、行きつけのお店で、ゆっくりアルコールと夕食をとります。
飲めなくても、ちょっと1杯とお酒の力をかりながら食事をし、眠気を起こさせます。11時頃までには、ベットに入り、お酒の力で、寝てしまうこと。
そうすると、必ず起こる明け方に目が覚めてしまう時差症状も出ません。お酒の力や軽い睡眠薬の効果で、朝まで眠れたら、本当にラッキーです。
帰国後、翌日、夜明けに目が覚めてしまうと、時差ぼけの戻りが悪いようで、長引きます。この方法、夕食+アルコール少々は、以外に私には、効くようで、時差ぼけ対策の一つです。
日本に到着した後は、どうしても時差ぼけの影響で、明け方に目が覚め、早起きになった時は、私は、2度寝を試みないです。早起きは三文の徳。まだ、人気の少ない東京を散策したりしています。帰国したならではの楽しみででもある寺院などへの朝参りなどができるのも時差ぼけのおかげです。
どうしても、到着後の翌日は、眠いものです。日本→パリの時より、パリ→日本の方が、時差ぼけが辛いのは、この翌日、1日中、どの時間帯でもぼーっとしていたり、眠いからだと思います。
この時間帯を乗り越えれば??みたいな目処が、なんどもパリと日本を往復しているのに、つかめないのです。
若い時は、日本到着の翌日から1週間は、とにかく、日中、忙しく動き回っているのが、ある意味、時差ぼけ対策でしたが、今は、それもだいぶ違ってきました。
時差ぼけのせいで、ひどい頭痛に悩まされたりします。そんな時は、決して無理せず、時差ぼけ解消まで、少し長い時間がかかても、日本帰国後は、自分の身体が感じるままに、身体が欲していれば、素直に、昼寝や、休憩をとっています。
忙しくても、パリのように異国ではない、日本は、生活のストレスがないので、自分の身体の声に素直に聞いて過ごすのが、何よりの時差ぼけ対策だと思っています。
時差ぼけ対策は、機内で!
パリと日本の間の時差ぼけについて、自分の経験などを綴ってきましたが、何よりも、私が、時差ぼけ対策として、必ず行っていることがあります。それは、搭乗した機内で、離陸したら、すぐに、現地の時間に時計の針を合わせ、現地タイムのリズムで、機内を過ごすようにすることなのです。
日本からパリに向かう時は、機内に搭乗し、座席に着いたら、日本の時刻は、忘れる。またパリから日本の場合も、同じで、パリを離陸したら、時計は、日本時間で、パリ時刻は、考えない。
こんな、小さなことが、意外に、現地に到着する前に、現地のタイムに身体をならせてくれるようで、時差ぼけ対策としての近道なのです。
機内、上空では、アルコール摂津後、身体に回るのが早いと言います。お酒の力をかりてでも、現地のタイムに合わせて、睡眠を取ることを心がける。アルコールの取り過ぎも、気圧の関係上、普段と違って、体調崩しやすいので、飲み過ぎには、注意して、普段より、少なめにすることは、言うまでもありません。
私は、市販されている軽い睡眠薬を常備し、状況によっては、飲んでいます。機内での睡眠は、やはり、大事ですから。
それと、今、日本の100円ショップで便利な旅行用グッズが売られていますので、自分にあった機内用便利グッズを使うこともオススメです。例えば、睡眠確保のためのアイマスク、携帯用首枕など、少しでも快適に機内での睡眠が取れるようなモノがあるといいです。
機内での過ごし方の工夫が、現地に着いてからの時差ぼけ対策に、関係してくるような気がします。
まとめ
さて、今回は、日本とパリでの時差ぼけ対策を考えてみましたが、得策みたいな、これがあれば大丈夫!絶対に時差ぼけにならない!というたった一つの究極な時差ぼけ対策は、私自身は、見つかっていません。
その時の自分自身の体調もあるので、一概に、これだけがベスト!これさえあれば!というような時差ぼけ対策はないと思っています。
何よりも、無理をしないこと。パリに着いて、時差ぼけ症状に陥り、身体がぼーっとしていると、慣れない異国ですから、治安面などで、トラブルに巻き込まれやすくなるので、そういう時は、無理して、スケジュールを遂行せずに、臨機応変に、スケジュールも変えていきましょう。
最後に、フライトでの時差ぼけ対策と同じように大事なのが、エコノミー症候群を防ぐ対策です。機内で寝ることばかり考えたり、また、搭乗前に激務で身体が疲れ切っていると、機内で死んだように眠り込んでしまう場合があります。
眠るという行為は、身体を休めることにはなりますが、長い間、狭い座席で、同じ姿勢で座ったまま、熟睡すると、エコノミー症候群を引き起こしやすく、多くの人が、この症状を訴えていますし、重症になると、命の危険もあります。
面倒くさがらずに、多少、隣の座席の人にも迷惑をかけますが、同じ姿勢をやめて、適度にトイレなどに行く、軽いストレッチをする、通路を歩くなど、身体を動かすことも忘れないでくださいね。