昨年、2018年は日仏交流160周年を記念して、パリで多くのイヴェントが開催されました。明治維新より10年前から日本はフランスとの関わりが深かったんですね。フランスと幕末日本の関わりは、歴史的ロマンを感じて妄想も楽しいもの。
そして平成も終わる今、フランスと日本との関わりをパリの日常感覚から色々と見てみたいと思います。
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フランスと日本との関わりは、なんと16世紀から
フランスと日本の友好160年を日本側は国レベルで多くのパリでの記念イヴェントをサポートしていましたが、意気込みや多分予算のかけ方を見ても、日本がすごく頑張っている感じはしたけど、フランスは?と言うと、、、、。
一般市民までもが巻き込まれてしまったデモ暴動が発生して混乱しているとんでもないフランス社会で、現地では、このようなイヴェントで盛り上がっているどころではない感じがある。
160年前というと19世紀、江戸時代、幕末の頃になるけど、それより前、徳川幕府成立前の16世紀からすでに、日本はフランスと関わり始めていたんですね。ただ、江戸幕府の鎖国制度によって交流が途絶えてしまい、混乱の幕末期になって、幕府とフランスがまた、とても深く関わりをもつことになったわけです。
新政府軍を支援していたイギリスとは敵対し、佐幕派で江戸幕府をサポートしたフランス。当時のフランスの在日フランス公使のロッシュ氏やブリュネ大尉は、歴史的ヒーローでも立役者にもなれなかったけど、大河ドラマにメインキャストで出演できるくらいに幕府との関わりは深い。
フランス陸軍の力をかりて、幕府軍は、西洋の近代的軍隊を整備させ、サムライに刀や槍を捨てさせ銃をもたせました。江戸時代であっても、フランスのナポレオンのことは、日本でも知られいたそう。簡単にいえば、そのナポレオン率いるフランス陸軍の影響を受けたわけで、明治維新以降の大日本帝国陸軍もフランス陸軍をモデルに作られたと言われています。
我が地元の英雄、歴史的人物イケメンのトップに称される、あの新撰組の土方歳三も、刀一辺倒の戦術だけでなく、フランスとの関わりがあり、刀から銃へのフランス兵法術を学び実践しました。
彼にとってのフランス文化との関わりの中には、「ボン ジュール」「メルシー」などのフランス語もあっただろうから、あの土方歳三がフランス語の片言のフランス語を話す姿を想像するだけで、彼のイケメン度が増してワクワクしてくる。(笑)
後世の私たちに、彼の二枚目度を証明してくれている唯一残された彼の有名な写真は、フランス式の洋装に身を包んだもの。彼とフランスの関わりがもっと知ることができたらコアなファンは興味深いだろうなぁ。妄想が膨らんじゃう。
週末のみ一般公開のされている土方歳三資料館のリンクをご覧ください。
フランスにおける日本趣味の関わり
あのエッフェル塔が建てられた、第一回のパリ万博に、日本からお侍さんの使節団を派遣した当時の写真がしっかり残っています。維新後は、西洋に追いつけ!の勢いが激しく、とかくフランス式、フランス文化に敬服している。
当時の西洋を知らない日本からすると、フランスに対して特にコンプレックスを持ってしまうのは、当たり前で、わかりやすい。おフランス!にインスパイアされ、そうした劣等感を長いこと持ったままフランスとの関わりが続いてしまた日本。
でも、当時のサムライジャパンに憧れているフランス人も結構いるし、最近では、日本の政治外交やエリート企業戦士たちを除いて、人と人のレベル、市民レベルだと、フランスも日本も、お互いに引け目やコンプレックスなど持っていない。むしろ、尊敬し合うような関わり方だと思える部分もあるけど、、、。
さて、時は同じく、サムライの時代から明治維新へと日本が大きく変わっていく19世紀。フランスや西洋諸国では、今まで、見たこともなかった東洋の日本美術品が注目され、ジャポニズムが開花しました。
黒船来航によって、鎖国で閉ざされていた日本と西洋諸国が物流の関わりを再開。日本側も積極的に万国博覧会に日本美術工芸品を出展。そうした環境の中、当時の欧米の多くのアーティスト達が、浮世絵を初めとする日本美術に魅せられ、熱狂的なコレクターまで出現しました。
北斎や歌磨などの日本の浮世絵は、当時のアーティストに絶大な影響を与えたことはとても知られていますね。今も、フランスで日本の浮世絵展が開催されると、大人気です。数年前、大規模な北斎展がパリのグラン・パレで開催されましたが、連日、長蛇の列で、入場が困難なほど大盛況でした。
当時のフランスの芸術家と日本文化の関わりを多く見れるのが、印象派と言われる画家たちの作品です。パリに訪れたらルーブル美術館はマストですが、どうしてもルーブルは宗教画が多いので、血にまみれた十字架の画などばかり鑑賞していると、その広大な館内と作品数とで、もう、お腹いっぱい!消化不良を起こしてしまい、気合を入れて名作を見にルーブル美術館を訪れてもアップアップしてしまうものです。
館内を満遍なく回り、全作品を観ることができる贅沢さは、それはそれで価値があるとは思いますが、ルーブル美術館で、暗い宗教画ばかり観て、気分が重くなるもの、いかがなものか、、と。
それよりも日本文化に大きく影響を受けて描かれたモネの傑作「睡蓮」で有名なオランジェリー美術館などに足を運び、大作の前の長椅子に腰掛け、ゆったりと絵画の鑑賞をしながら、モネと日本の接点、当時のフランスのジャポニズムとフランスの関わりに思いを巡らすのもおもしろいでよ。
それは、何も特別に歴史に詳しくなければいけないとか、絵画がわかる人限定の楽しみ方でもない。ただ、自分勝手にイメージを膨らませ、ひとりニヤニヤ空想すれば十分に楽しくて、贅沢な時間をパリの美術館で過ごせるはずです。
オランジェリー美術館は、ルノワール、セザンヌなどの印象派の画家の作品もサラッと鑑賞できて、絵画鑑賞リフレッシュにも最適ですよ!オランジェリー美術館(フランス語)
また、印象派の画家たちの作品ばかり集めたオルセー美術館もオススメです。ここでは、ルノワールやセザンヌの他、ゴッホの絵画も観ることができます。ルーブルより、小ぶりですが、入館に時間がかかるのがちょっと厄介で、最近は、午後三時までも入館で混んでいる時もあります。セキュリティーチェックもあるし。だから、オルセー美術館は、館内に入るまでにある程度、覚悟が必要な感じです(笑)
1900年のパリ万博博覧会に合わせて建築されたオルレアン鉄道のターミナル駅舎が現在、印象派の作品を集めたオルセー美術館としてして使用されていて、 館内の内装に残る当時の面影も美術品と同じ位に魅力的です。
アジアでフランスと関わりが深い国は?
フランスは、日本より同じアジア圏の国々なら、ベトナムやカンボジアなどの東南アジア諸国との関わりや繋がりが強い。この点も歴史的背景からで、植民地にしたベトナムからの移民やポルポト虐殺から逃れたカンボジア難民の受け入れてきた。
だからフランスは、世界中の国々のどこにでも存在する中華系民族以外にも、こうした関わりをもつ国々の2世、3世やハーフが多い。
フランスから見れば、アジアは、東の端で、日本はその中でも最東位置する国。神秘的でもあるが、誇り高きフランス人は、自国の歴史は大いに学ぶが、つい最近まで、日本に対する認識、関わり度は、とても低かったように思う。
どうしても自分たちが優越感を感じていたい国民であるために、フランス人のアジア人に対して差別的感情もなくもない。その中に日本も入ってしまうわけだから、一般市民が日本と積極的に関わりあうことなどもあまりなかった。
外交レベルでは、フランスの上手な二枚舌パホーマンスにマンマとやられ、日本的な譲歩や駆け引きでの関わり方が全く通じない。国土世間も文化が違う。その上、私たちがもつコンプレックスが裏目に出て、ある意味、フランスから日本を見下げられた風潮すらあったと思う。彼らの心の中で、日本人のことを猿!とか馬鹿にしているんだろうな….って感じたこともある。
このように上から目線で日本を見ているようなフランス人も数こそ減ったが未だにいる。そういう人たちは、支配や侵略を繰り返していたフランスからの陸続きでもあるヨーロッパ諸国と自国ヒストリーばかり学んできているので、日本との関わりなんて、どーでもいいっていえば、どうでもいい。
フランスには、多くのユダヤ人が住んでいるので、第二次世界大戦でのユダヤ人虐殺に関わるヒストリー、メモリアルやドキュメンタリー番組などをフランスはとても重要視している。敵国であった当時の日本との関わりや歴史を知っている人も少ないし、広島と長崎の原爆投下のこと以外は語られていないのではないのではと思うほど。
そうしたフランスの世の中で、人種差別思想をもつ自尊心の高いフランス人に負けないために、ハングリー精神のあるアジアの移民であるベトナム人家族などは、子供にものすごい勉強をさせ、エリート校高に進学させ、フランスでの社会的地位を必死で掴み取っていくことになるんだけど、、、
それでも、彼らが頑張って、エリートの道を進んでも、容姿を含めアジア人であるコンプレックスは簡単に彼から消えることはない。フランスには自民族中心主義者が多いので、学歴は優秀でも、フランス人の容姿がなければ、得られないプロフェッションも多いと思う。
面接などでも不利だし、コネも関わりもないアジア人には厳しい社会なのがフランスなのである。それは、何もベトナム人の移民たちにだけが経験するものではなく、アジア人である日本人も大きく関わりをもつ問題なのに、どうしても私たちは夢を見てしまうのです。
だから、日本人だけが、アジアの中で優越意識を持つこと自体がおかしいわけで、フランスからしてみたら日本の認識度なんて、アジアの中の一つに過ぎなかったのだから、昔も今もそう高いもんではないと思うんですけどね。
日本の方が、少し、どこか勘違いしていて、フランスだけじゃなく、世界から賞賛されている国民と勘違いしてしまっているというか、特別な存在なんだ!みたいに思っているように見えなくもないんだけど、、、。
日本との関わりは、特別なものではなかった?
長い間、こうして、日本側の一方的な片思いが続いていた(いる?)フランスの日本との関わり方。誰でも嫌われるより想われるのは、悪い気がしないもの。その辺のところを自国の利益を得るために、フランス特有の二面性で巧みに日本を利用している。
そして、すぐに人を信用してしまうような日本文化の環境で生きてきた私たちは、日本人の美徳である誠実さが通じないフランスに、どうしても騙された?的な感情を抱いてしまう。長い間、不均等な関わり方しかできない日本の一方通行な想いがフランスと両思いになることなどなかった。
世界でも類を見ないナショナリズムの強いフランスという国。プライドだけは、他に類を見ないくらいにやたらと高い。アングロサクソン系の英国や大国アメリカとの関わりを見てもライバル意識が強いことが非常によく分かる。
自国有利主義で、誇り高きフランスNO1思想。でも、実は、彼らは、petit coeur= プチ ケール=小心者。コンプレックスの裏返しとも言えるんだけど。フランス人と個々に付き合あって関わり合うと、そんな彼らの本質をすぐに見抜けるので、日本人の私たちも彼らのオーラに負けないようにな関わり方、惚れた弱みを見せなければ良いだけなんだけど。
近年、20世紀の終わり頃から、そんな国民性を持つフランス人の中のインテリ達が、日出る国の神秘的な魅力に惹かれ、我が国の文化に精通する親日家になっていくという新たなトレンドが生まれてきました。
そんなフランスインテリ層の傾向を私たちに分かりやすく教えてくれるのは、訪日40回以上という親日家のジャック シラク元フランス大統領の存在。彼には日本人の愛人、日本に隠し子説が持ち上がるほどです。
シラク元大統領と同年代の人たちにとって、文化や風習そのものが好きという日本との関わりも大事なポイントだけど、あまり知られていない日本文化に見識があることは、プライドが高い彼らのようなインテリ達にとってさらに優越感に浸ることもできるステータスだった。
高度成長期、バブル期、現地、フランスに滞在していたわけでもないし、この世にまだ、私が存在していない時期でもある。その頃の日本は、世界から、フランスから、決してよくは思われていない。上記でも書いたが、遠いアジアの国の一つでしか関わりがなかった。
あまり文化、歴史、風習などを知るような関わりもなかった遠い東の島国の日本で、人々がアリのように働き、テクノロジーを屈指して世界の経済大国に上り詰めたことに、面白くなかったし、自分たちのプライドが許せなかっただろうし、できることなら潰してしまいたかったに違いない。
そんな時期が過ぎ、日本経済に陰りが見えてくると、今度は、知的好奇心を持ったフランス知識人達たちを中心に未知の日本歴史や文化に興味を持ち始め、大統領自らも積極的に日本との関わり、フランスに日本文化を広めて、両国間の関係が大きく変わっいきました。シラク大統領就任時に現地にいた私もその変化をしっかり肌で感じる経験をしました。
それは、例えば、フランス文化省が関わりスポーツを含めた多くの日本関連のイヴェントや催し物が増えたことや、草創期のプレタポルテ日本人デザイナーが苦労して進出したパリコレに、新たな衝撃を与えた日本人デザイナー達の登場で、パリのファッション界も日本ブランドが牽引していく時代になったことが挙げられます。
現地で、この当時、フランスが日本との関わりに変化を見せている様をリアルに日常感覚で体感できたことは、今のフランスと日本の関係を語るためにプラスに影響しているとはず。一部のフランス人からだけに関心があった特別な日本への関わり方が、この後、また、大きく移り変わってくるんです。
現在のフランスのジャポニズム
これは、もう、日本のマンガを語らずしては始まらない。私たちが小さい時にTVで見たアニメも、フランス語に吹き替えられて、ほとんどが放映されている。私と同年代、それ以降のジェネレーションのフランス人は、まず、子供の頃にアニメとの関わりによって日本を知っていくと言っても間違えではないほど。
そして、今は、原作の日本漫画単行本のフランス語翻訳版が出版され、フランスで手軽に購入できるうように進化し、フランスにおけるオタク文化まで形成された。コスプレや2次元の世界まで浸透しているくらい。
そんな日本の漫画単行本を見て、日本の生活や風習、文化に興味を持って育っていくフランス人。日本文化は、インテリだけが知っているという特別なものではなくなり、フランスの庶民感覚レベルで、今の日本そのものであるジャパニーズカルチャーと関わりをもつように変わってきた。
漫画好きのフレンチオタクたちは原本で読みたい。だからフランスではまだ、発売されていない日本語の最新刊を日本の言語で読む者も多い。マイナーな言葉である日本語を学びたい人は後を絶たず、「こんにちは!」「ありがとう!」「カワイイ!」の挨拶程度の日本語は、今や、フランスの老年男女でも知っている言葉。お店などで、日本人と見ると、定員さんもお客さんもこうした日本語で話しかけてくれる。
こうしたフランスと日本の関わりが濃くなったことを最近の渡仏経験がある日本人なら、体感しているはずです。半世紀前の彼らの日本人に対する悪い?イメージが払拭され、市民レベルで親日家が増えたのには、日本人としての誇り、私たちの文化や風習、人間性を認めてくれているということだから、嬉しい限りですね。
今ではお互いを尊敬しあう仲のフランスと日本
フランス人にとって日本人は、中国人とも韓国人とも区別がつかず黄色人種と言うカテゴリーでひっくるめて認識されていた。それが今では、市民レベルではっきりフランス人が日本人と言う民族を識別することができるようになりました。それだけ、日本独自の文化、人、風習などが彼らからリスペクトされているからだと思ています。
私たち日本人の持つ洗練されたセンスは、フランス人には、真似できるものではない。私たちが、フランス人のように振舞ったり、真似てみたところで、彼らのセンスをそのまま受け入れることはできないのと同じ。
そうしたないないもの欲しさの関わりがネガティブでなく、お互いをリスペクトする関り合いとして、成り立つ。島国同士の日本と英国の方が共通点が多いように思うようなものだけど、日本とフランスも文化レベルでは、とても似ているとも言えるんです。
それは、2国間の美意識のレベルや衣食住に対する関心度からで、趣向やセンスは違えども、意識レベルの高さは同等クラス。
だからファッションや装飾品、インテリア、建築などが同水準である二つの国の関わりは、お互いのないもの欲しさを求め合うような感覚だ。このような美的芸術的分野、サブカルチャーにおいてのフランスにおける密接な日本との関わりは、これからも当分続くように思う。
最近は、二つの国の関わりもそれぞれの分野ごとに細かく分かれて違ってきている。ただ尊敬し合う相互関係のバランスもそれぞれのフィールドごとに微妙にズレていきてしまっているところを感じるので、その点のフランスとの関わりを日本はよく考えたほうが良いのではないでしょうかね、、、。
少し、最近の日本は、このあたりの感覚が少し麻痺してしまい、フランスとの関わり方を「何が何でもフランスで!」「フランスとの交流を!」「フランスに進出を!」みたいになっているところがあってとっても残念。
日本文化、日本のお品を、ある意味押し売りしているようで、リスペクトの関係を少し履き違えてしまっていんじゃないかなぁ……と。
なんでもかんでもフランスでとか、フランスを足がかりにとか、お国レベルで、日本政府も巨額な予算を費やしてフランスで日本のイヴェントをしたがるけど、プロデュース能力やパフォーマンス能力に問題がある点も多いので、日本のモノをかたっぱしからフランスでお披露目したり発表したりすることには、日本サイドだけが盛り上がって、日本のメディアだけで、自画自賛して、現地では、シラ〜ってこともあるわけだから。
こうした関わり方も、もう少し、分野を絞り込んでいくこと。次から次に日本をフランスへ!は、もう少し控えたほうが賢く、時を待つことと分野を絞り込むべき。さもないと、フランス市民も日本でお腹いっぱいになってしまうし、もうすでに消化不良を起こし始めているんだから。
まとめ
フランスにとってどのように日本との関わりがあるのかを昔と今で、私の興味がある側面から綴ってみました。一般市民レベル感覚で見てみると、日本のフランスに対する片想いの恋も今では、かなり成就に近いところまできたように思います。もう晴れて両思い。それ以上な関わりかもしれません。
フランスにとって、文化面においては、日本は、尊敬するに値する国となったこと。それは、私たち日本人が持つ技術面でも人間性でもよく表れる繊細さであって、決してフランスが真似することができないものです。
また、日本人にとって、永遠の憧れであるフランス文化。生まれた国土世間の違いで、それぞれの国が持ち得なかった特質を認め合う関係にたどり着くことができたように思います。
日仏間の関わり方は、私は政治家でも経済ジャーナリストでもないので(なれっこないけど)、私がこのブログでそういった分野を分析して語ることはことはできません。それより、今を生きている生身のフランス人や日本人が、お互いの国とどのように関わり思っているのか、それがどう今の時代のカルチャーや交流を生み出しているのかの方が、断然面白いし、興味が掻き立てられる。
今年20際を迎える私の息子世代など、フランスの若いジェネレーションの日本との関わり方の変化も目にみはるものがあるし、彼らにとって、日本は、今や、他のアジア諸国とは、一線を画す特別な憧れを存在。フランスからの旅行者や留学生、日仏カップルの増加も増え続けているし、ジャパニーズマニアが多く存在する。
日本の新しい年号がスタートする今年も、このようなフランスにとって日本との関わりは当分、今のように続くであろうと思うけど、、。最近の日本側の日本文化の安売り、なんでも売り込め!和物の押し売りオンパレードもネタが尽き出してる。
文化とは、国や人々に余裕がないと生まれてこない。フランスは、昨年から一部の上流階級に対して不満を爆発させたデモ騒動が活発でまだ沈静化されていない。市井の人たちも、交通手段が遮断され、日本との関わりのあるイヴェントや展覧会などへ足を運ぶことができない状況。正直、フランスのお国は日本どころでない。
国家レベルではなく、今では一般市民レベルで、フランスと日本は相思相愛となって、お互いをリスペクトする関係になったわけだから、これからその2つの国の恋愛関係の関わりがどう変化していくのかをもう少しフランスサイドと日本サイドから興味深く楽しみながら見つめていこうと思います。親心から心配は尽きないけど。