みなさんは、パリ滞在の目的に応じて、現地のパリでのコーディネーターを探しますね。
依頼したい内容も旅行やビジネスのプランから通訳&アテンド、撮影のトータルコーディネートといろいろですが、気になるのがその料金です。
今回は、こうしたパリのコーディネーターにかかる料金について、あらゆる角度から検証してみたいと思います。
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コーディネーターの種類
コーディネーターの業務と言っても、その内容は、以外とわかりにくいもの。言葉の意味では、物事を調整する人。
日本では、「〇〇コーディネーター」と言うように、インテリアコーディネーター、ブライダルコーディネーターなど、職種や資格の名称として、使われていることが多いです。
では、パリのコーディネーターというと、どんな仕事、業務があるのでしょう?
まずは、ロケのコーディネーター。パリでの撮影関係の調整段取り、コーディネートを行います。
それ以外にも現地パリでトラベルコーディネーターとして、パリ旅行の企画プランニング、手配などをする。また、ビジネスを目的としたパリ滞在のクライアントに対して、単に通訳やアテンドだけでなく、クライアントのパリ滞在のプランから、仲介役的な役割を担うコーディネーター業もあります。
私の仕事関係者は、パリのコーディネーターというと、パリの撮影コーディネーター、ロケコディネーターというステレオタイプ的な見方が多いですが、本来、私は、パリのコーディネーターという肩書きには、撮影だけでなもなく、また、単に通訳だけでもなく、日仏という二つの国の文化を理解し、あらゆる面で、架け橋的な役割、コーディネート(調整)することができる人のことだと思っています。
では、そのパリのコーディネーターと呼ばれる職種の中でも、上にあげたカテゴリー別にその料金を見ていきたいと思います。
パリの撮影コーディネーター料金
一言で、パリの撮影コーディネーターの料金を言い切ることはできません。依頼側と請負側によっ見方も違ってくると思もいますので。今回は、まず、パリの撮影コーディネーターのギャラの料金から見ていきましょう。
ロケコーディネーターを、本業として、完全に一人、フリーランスで仕事をしている場合の収入は、基本的に日当の料金で計算されます。
仕事は、当然ですが、依頼があって、発生します。日本のメディア関係者の撮影や取材などの企画ありきです。
たまに、海外のコーディネーター側からの仕込み&提案などすることもありますが、それは全く稀で、基本的には、すべて請負であり、経験や実績、コネクションなどによって、仕事の依頼がくるわけです。
それが、直接、日本の制作側から依頼されたケースでも、また、現地パリのロケコーディネーター会社から仕事を振ってもらった場合も、ギャラの料金は、交渉制になります。
パリのロケコーディネーターの1日の料金は、1日で、日本円にして数万円となります。その額面の料金だけを時給計算でみると、高額収入で、とても条件のいい仕事に思われがちです。
番組などの制作側から直接、フリーランスのパリのコーディネーターが、パリやフランスでのロケコーディネーションの仕事を依頼された場合、コーディネーター側が、すべて、依頼主側の希望する撮影ができるように調整するわけですから、それには、撮影の許可申請や、車や現地クルーなどの手配、リサーチやアポ取りなどの下準備、また、撮影に入ってからの現地での諸費用のお金の管理などの料金がかかってきます。
依頼主側は、依頼の時点で、予算の料金を提示してきて、その料金内で、パリのコーディネーターとして、現地撮影に関わる手配からコーディネーターのギャラ料金まで収まるようにして欲しいという要望がほとんどですので、そのトータルな予算の料金と見積もり料金を作成することから交渉がはじまります。
以前は、海外撮影ロケには、かなり予算があった制作側も、昨今の日本の経済状況の悪化に伴い、予算が、低料金になってきているのにも関わらず、現地、パリの物価上昇は著しく、ますます予算と現場の料金のギャップが広がってきています。
現地での撮影滞在期間は、数日で、その撮影規模の大小はありますが、日本からのクルーなどの交通費や滞在費を考えれば、その撮影企画自体の予算は、数百万以上になります。
それでも、依頼主側から、以前のように、海外ロケのいいとこ取りのような、余裕は、全く感じられませんから、この交渉の段階から、仕事を受けるにあたって、不要な経費や、その予算料金で、自分のギャラ料金の取り分まで、考えて、交渉し、パリの撮影コーディネーターとして、仕事を受けるかを即座に返答しないといけません。
仕事を受けるために、自分のギャラ料金を削って折り合いを合わせるという場合もあれば、付き合いなどの依頼主側との関係を考慮したりということになりますが、ロケコーディネーターとしての自分が行う仕事に対しての報酬金額設定のガイドラインも、自分なりに、しっかり決めておかないと、いけません。
特に、一人のフリーランスでコーディネーターをしている場合ほど、料金と仕事の内容のバランスに伴う選択は、早く決めることが大事で、NONと言える強さと、そのことに、くよくよ考えないことがポイントだと私は、思っています。
撮影前の段取りを組むためのリサーチや調べもの準備に対しての料金などが、オプション料金で請求できる場合もありますが、コーディネーターとして、現場に立ち会う日当料金のギャラだけになり、カットされることも多いので、その下準備にかかった日数や時間は、タダ働きとなってしまうので、そうしたことを考慮しないといけません。
ですから、単純に、日当料金が高額に見えても、実際のところ、事前の下準備に対しての料金が考慮されていないと、そんなに割がいい収入ではないように思います。
フリーランスでの仕事は、使った時間に対しての報酬も考えないと、生計が成り立たなくなってしまいます。
ですから、パリには、プロのコーディネーター以外に、結構、他に本業を持った、例えばパリの日本人ガイドや通訳者などが、アルバイトのように、空き時間を使って低料金でコーディネータの仕事を受け、小金稼ぎをしていたりします。
トラベル&留学コーディネーターの料金は?
こういった肩書きのコーディネーターは、日本にある旅行会社で、活躍している人が多く、企業に雇用されている場合がほとんどです。まれに、日本でもフリーでこうした肩書きのコーディネーターが個人で活躍していますが。
パリには、日本と同じように現地の旅行会社に勤務する人、旅行会社から委託でパリやフランス旅行に関するするコーディネーターとして仕事をしている人、また、個人で、観光ガイドでなく、サイトなどのツールを作成して集客する、完全なフリーランスの旅行、留学やビジネス関係のコーディネーターがいます。
日本の旅行会社や留学センターのコーディネーターに依頼する場合も、現地のコーディネーターに依頼する場合も、料金は、ホームページなどに目安や基本料金が記載されているので、それを参考にすることになります。
これらのコーディネーターにお願いする内容は、旅行の場合は、クライアントさんの希望するパリ旅行のプランニングから、アドバイス、アポ入れ、手配などから最終的なスケジュール作成までとなり、また、オプションになりますが、現地でもアテンドや通訳などのが含まれることもあります。
料金に関してですが、日本の代理店経由でパリ旅行や留学コーディネーターに相談する場合は、料金体制も様々ですが、直接フリーの現地パリコーディネーターに依頼するより、料金の設定が高いのが一般的と言えます。
日本の代理店経由で、現地パリのアテンドや通訳などは必要な場合、日本の代理店が委託している現地のコーディネーターやフリーのコーディネーターに依頼してきます。
何れにしても、固定された定価の料金があるわけではありません。そのサービス内容と料金を照らし合わせ、依頼側は、自分でよく検討するしかないわけです。
頼む側の予算料金もあると思いますが、逆に、料金の高い安いだけで決められない点があると思います。
大手代理店だから安心と思うこともあれば、融通がきく、きめ細やかなサービスをしてくれる現地での不安を取り除いてくれる個人コーディネーターに依頼したいと考えることもあると思います。
そうした自分にとっての決めてとなるポイントを絞り、料金と照らし合わせ、決めるだけしかありません。なにより自分のプライオリティと予算の料金の問題になりますね。
また、現地のパリの旅行や留学コーディネーターと、直接、事前に会うのは、難しいですね。初めて会うのは、は緊張するものです。自分とウマが合うかとか、、。
それは、依頼される側のコーディネーターも、同じで、一期一会の気持ちで、お客様が満足していただけるよう、不要な心配をされないように対応をするのは当然ですね。
私は、人見知りはしませんが、初めてお会いするお客様や常連のクライアントさんにお目にかか時は、いつも緊張するもです。
それは、いい意味での緊張感であり、ご縁というか、お目にかかれることにまず、ありがたいという感謝の気持ち、そしてお客様のパリ旅行のお手伝いをさせていただくことの嬉しさワクワク感が多く含まれています。
ですから、料金のことから、ほかにも不安な点、質問などを、依頼する前に、一度、スカイプ電話などで、話してくれるパリのコーディネーターがお勧めです。
日本と違って、パリは、日本人であっても、感覚がこちらフランス式になってきている場合が多々あります。正直、そうならないと、ここパリで生きていけないとも言えます。同時に、常に日本人としてかけ離れた感覚にならないよう、私もこの点は意識していますが、、、
こうした理由から、在仏日本人の方々の接客対応から、日本的な風習のお客様だから、なんでもお客様優先、神様的な待遇は、望めないかもしれません。
それでも、最初、申し込む前に、直接、声が聞けるというだけで、また、料金とサービス内容の確認ができるだけでも、自分とのフィーリングもはっきりわかるというものです。
料金や依頼できること、現地の情報などを的確に、分かりやすく説明してもらうことで、自分の思い描いていたプランや留学方法と現実を知ることもできますから、ぜひ、まずは、一度、直接、声が聞けるコーディネーターさんを選んでくださいね。
これは、撮影コーディネーターを探している場合も同じですし、メールで何度もやり取りするより、電話などの方が、一気に多くの要件を解決することもできますからね。
パリの見積もり料金を提示
東京とパリの物価の差は、実際にパリに来てみたら、よくわかると思いますが、一部の物、例えば、バターやチーズの乳製品とバックブランド品(これも最近は、日本との価格差があまりありません。それより、フランス限定物とかの方が)以外の物価がとても高い、世界有数の大都市がパリです。
コンビニなどという便利なモノなどなければ、数百円で、小腹を満たしてくれる食べ物などありません。日本のサラリーマンのように激安チェーン店でワンコインランチなどありえないのです。サンドイッチと炭酸飲料水で、余裕で10ユーロ近くしますから、目安として、日本円にして1000円くらいの料金だと考えてみてください。
それは、観光名所の売店だからではありません。もし、観光スポットのそうしたお店なら、ペットボトル 500mlの料金は、日本円にして、1本500円くらいになってしまいます。(最近の円安状況を考えれば、もっと高くなります)
観光大都市であっても、パリのツーリストに対してのおもてなしの悪さは、多少は、改善されつつあっても、日本に比べれば、まだまだです。
日本に旅行したフランス人、皆が日本人の外国人ツーリストに対する親切な対応にびっくりして感激するほどです。本来、フランス人には、そうした相手に対する気持ちや、お客様あってこそという感覚は備わっておらず、売ってあげている、やってあげているという物事の思考回路で出来上がっています。(例外の方もいますけど)
日本は、お客様は、神様です。フランスには、そのような感覚はありません。サービスは、万人が受けられるのが日本。でも、フランスは、全く違います。そのサービスを受けるのも、すべてに料金がかかるのです。
目に見えないサービスというモノに料金が発生するということになりますが、それは、アメリカのようなチップ社会のことを言っているのではありません。ホテルなどでは、ポーターなどにチップを渡すのは、礼儀ですが、パリは、アメリカのようにチップ制ではありません。
タクシーに乗車しても、請求料金(メーター+オプションあり)を支払えば、オッケーです。こちら側が、気持ちいい、サービスしてもらったと思えるならチップを上げるくらいの意識で十分です。
では、チップ社会でないのにサービスを受けるにはどうするのでしょうか?それは、なんでも、プライス(料金)があると言えば、わかりやすいでしょう。
フランス社会にいると規約などで書かれていても、担当者がやらないと言ったらやらないし、本当に、その書かれていることだけをやってくれるだけです(それだけやってくれればいい方です)それ以上、聞いたり、お願いしたりするときっぱり断られます。
例えば、先日も、私もパリでビジネスコーディネーターとして仕事として、日本のクライアントさんと、一緒に、貸事務所を探していました。
日本にもある世界的規模の貸事務所会社なのですが、日本でそちらを利用しているクライアントさんです。アポ見学後、帰国前にもう一度、見学したいと、、、契約を決める前に躊躇っていたんですね。そういう気持ちは、自分もよくわかります。
ただ、フランス側は、当然、感覚として、見学させてやっている、見させてやっているので、2度目は、断ってきます。(この時は、私の方で、なんとか、翌日、再度、同じ物件を見させてもらいましたが。もちろん無料で)
最近では、アパルトマン賃貸の見学だけでも料金がかかります。契約に至らなくてもです。そのように、何かを行う=サービス=料金という図式がパリなのです。その図式もどんどん増えています。私の常連のクライアントさんで、定期的にパリとビジネスで来られる方々は、パリ=なんでもお金と笑って認識しています。(それでもパリでビジネスする利点がそれぞれのクライアントさんにあるのですが)
私もここパリに住んでいると、なんでもお金がかかるという、そうならざるを得ない状況もわかるぐらいの物価と税率の高さなのす。
パリのコーディネーターを探し始めたら、コーディネーターが見積もり料金をできるだけわかりやすく明記してくれるかどうかで重要なのは言うまでもありません。
またその料金の裏側には、こうしたパリの現実、経済状況がはっきりと表されているはずです。
フランスの消費税は、現在、食品を除いて、20パーセント(内勢)です。日本の比ではありません。これから、まだまだ上昇する予定です。
見積もりや請求書には、この消費税料金も加算されていますので、トータルの料金も、当然、高くなります。
イタリアの現地ガイドやトラベルコーディネーターなどは、全般的に見て、パリより低い料金設定が多いようですが、それだけパリは、敷居が高い、ハイレベル、セレブのイメージが浸透しているので、お客様の方からが、パリは特別、パリだからという認識を持って、料金の判断をしているようにも見受けられます。
ですから、提示された見積もり料金が、よほど、桁違いの料金でない限り、こうした背景を踏まえた上で、みれば、相場というか、どうしてそういう料金なのかが、それなりに見えてきます。
パリでアルバイト的に低料金でコーディネーターの仕事を受けている人もいます。料金的にみれば、魅力的かもしれないので、需要と供給さえ一致したら、依頼の内容の濃さにもよりますが、料金だけを考えれば、専業でないプロでパリのコーディネーターに頼んでみるのも一つの方法です。
それでも、どの職種のコーディネーターも優秀であれば、プロなのですから、料金が高いのでは、ある意味、当然ではないかと思っています。
まとめ
パリのコーディネーターの仕事やサービス内容とその料金について、現地のパリの経済状況や生活習慣や文化的風習などを含めて、お話しさせていただきました。
コーディネーターは、物事の調節役です。段取りが組まれ、スケジュールなどが提出される、また現場でのアテンドしてもらうなどの目に見えるだけの部分に料金がかかることは納得しやすいのですが、それ以外、そこまでの過程に時間や動力がかかっているもことは、中々わかりづらいものです。
どんな仕事もそうなのですが、それが、ここでの違いは、パリ現地ということ。依頼する側のほとんどの方は、その国で暮らしたり、その国で仕事をした経験がありません。だから当然、日本を基準にして、物事を見て、決めたりしてしまいます。また、経験がなければ、いくらそうだと説明されても、あまり実感がわかない、わからないことだと思います。
パリでコーディネーターとして仕事をしていて、フランスの難しい社会の中でコネや現地でどれだけ顔がきくかも大事な要素になってきます。そうした自分の引き出しを多く持つことには時間もかかり、簡単ではありません。
また、単純に語学ができるというだけでないコミニケーション能力を発揮し、物事を解決できる能力が不可欠で、こうしたたくさんのことが身についていなければ出来ない仕事がコーディネーターなわけです。
フランスは、何かする場合、日本の3倍時間がかかります。例えば、日本で電話1本、1分で済んでしまうショップの営業時間の確認事項も、フランスの場合、最低、3回は、トライしないと、確実な相手とも話せません。
途中で、回線が切れたり、電話に出てくれなかたり、担当者でないとわからないから、担当者は今いない、今日休み、〇〇日後に、また電話してください、などと言われて、たらい回しという具合です。
だから見積もりや表記されているパリのコーディネーター料金が、1日、数万円で、その日当料金だけ見て、けっこう、儲かっているとか、割がいいという見方は、現地状況をみれば、正しいと思えません。
それでも、パリのコーディネーターとして、パリがこうなのだからこの料金は仕方ないという一方的でネガティブな理由ばかり並べるより、私自身が、いつも気にかけていることは、パリのコーディネーターとしての付加価値です。
納得して、喜んで、満足して、料金を支払っていたただけることが付加価値です。それには、まず、現地パリのコーディネーターである私は、何よりもクライアントさんの不満や不安、不信や不穏を取り除くような存在で、安心を与えられるように、心がけるようにしております。
パリでコーディネーターをお探しの方は、こちらのブログのお問い合わせページからご連絡いただければ幸いです。
また、こちらのホームページを参考にしてくだい。 ↓