フランスのインテリアブランドの特徴を大解剖【インテリア好き必見】

日本には北欧をはじめとする輸入インテリアブランドがたくさんありますね。

では、その人気のインポートインテリアブランドの中で、フランスのインテリアブランドの特徴は?となると、よくわからないものです。

今回のブログでは、そんなフランスのインテリアブランドの特徴や魅了を掘り下げて紹介したいと思います。

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欧州最大級のフランスのインテリア&デザインの見本市の特徴

サトミーナ
こんにちは!パリのコーディネーター・サトミーナです。(@SatominaS)

インテリアのパリコレと称されるヨーロッパ最大規模のインテリアデザインとライフスタイルの展示会「メゾン&オブジェ」は、毎年1月と9月に5日間、フランスはパリ郊外北部にある国際展示会場(Villpinte)で開催されます。

まずは、フランスのインテリアブランドの種類や特徴をリストアップして行く前に、この「メゾン&オブジェ」の展示会の特徴を見てみましょう

この見本市の会場となる場所は、フランスは空の玄関、パリCDG空港の近くにあります。空港と会場の間には無料シャトルバスが運行しているので、ビジネストリップで空港からダイレクトにアクセス出来る便利な立地です。展示会開催中にはエアフランスのチェックインカウンターもあります。

RER(エールウエール)というパリ中心部と郊外を結ぶ鉄道路線のB線のParc d’Exposition 駅(パーク ドゥエクスポジション駅)で下車約30分で到着します。RER B線の終点駅シャルル・ド・ゴール空港駅の一つ手前の駅になります。パリのメトロやRERに慣れていない、資料等の荷物がある展示会ユーザーなら、やはりタクシーが便利ですね。

メゾン&オブジェの展示会開催中は、パリのPort Maillot(ポルトマイヨ)と会場の間で無料シャトルバスが走っています。(これは、毎展示会ごとに要チェックです。運行しないこともあるので)無料バスで会場前までダイレクトに運んでくれるので利用価値大ですが、交通渋滞に巻き込まれてしまうと、とっても疲れるので、時間的ロスを考えるならやはり電車をお勧めします。

フランス一の面積を誇るこの見本市会場は、24万6000㎡の大きさがあり、東京のビックサイトの3倍の広さに値します。これからもまだ敷地の拡張をする予定だそうで、将来的には、35万㎡の広さになると言われています。現在、この広大な敷地には1〜8までの計9ホールがあります。(ホール5は、AとBの2つ)

毎年7月に開催されるフランスのオタクの聖地、ジャパンエキスポの展示会もこの会場を使用しています。以前にこちらの展示会についてブログで触れていますので、こちらをご覧下さい。

メゾン&オブジェの出展者は、毎回3000社を越え、来場者数は8万人を越えています。B to Bの展示会で入場は有料。事前にオンラインでチケット購入すると割引もあり、当日の入場もスムーズです。プロフェショナルな展示会なので、誰でも入れるわけではないのですが、フランスには強者のマダムがいます。(笑)

一般消費者とも思われる彼女達は、初日に現れ、ブランドと卸値での直売りを交渉し、最終日に引き取りにくる約束を取り付けています。最終日の閉館間際は、フライパンや電気スタンド、パーテンションなどを抱え齷齪するマダムの姿を良く日本のクライアントさんと笑いながら見ていたものです。

このインテリアブランド見本市「メゾン&オブジェ」がスタートしたのが20年以上前で、私はその初期の頃から日本のインテリアやテーブルウェアのメーカーの買い付け仲介アテンド通訳の仕事で訪れています。

このように長い間、この見本市に仕事を通して、会場内を回っているので、出展しているブランドの特徴や傾向や消えてしまったブランドの裏事情、新ブランド誕生の秘話など、まるで生き字引のように見てきました。また、同時に、有り難くも仕事をいただき、北欧、イタリア、ドイツのインテリアデザイン関連の展示会も回ってきました。

こうした海外の大規模なインテリア展示会の来場が初めてケースの場合でも、事前に出展ブランドをチェックし、担当者とアポを取り付けるなどして、オーダーやリピートの交渉もサクサクと進むような工夫が必要です。そうしないとブース内で、担当者と話すまで待たされたり、待たされた上に担当者不在だったなど、、、時間のロスが多いからです。

市場調査的に各ブランドのブースを隅から隅まで見て回るには、ブランド数の多さと人の多さで、脳内が消化不良を起こしますので、その点に注意して、絞り込んで数日に分けて回って下さいね。

開催当時は、主力の出展ブランドもフランスが多く、日本にも入っていないブランドをワクワクしながら見て、買い付けをしていたものですが、ここ十年以上、自国フランスのインテリアデザインブランドより、北欧や隣国のインテリアブランドのブースの数が圧倒的に多いのが特徴です。

やはり欧州一のインテリア関連の展示会ですから、ラドヴィアやロシア、モロッコ、ブラジルのブランドも出展しています。こうした流れからか最近は逆に、フランスのインテリアやテーブルウェアのブランドがお隣のドイツなどのインテリア関連の見本市に積極的に出展しています。

「メゾン&オブジェ」の展示会でも、北欧のインテリア系ブランドは人気があります。また、ベルギーやオランダの家具やインテリア、雑貨のブランドの出展も多く、バイヤー受けもとてもいいです。

スェーデンを初めとするスカンジナビアのミニマリズムスタイルのインテリア関連の製品は、飽きのこない機能的で実用性のあるシンプルなデザイン、自然を感じるアースカラーの配色やモチーフ、オシャレで工夫された室内照明器具が特徴です。

そうした北欧のインテリアデザインを牽引しているブランドが多いのは、デンマークだと思います。これは好みの問題でもありますが、私はデンマークのインテリアデザインが好きですね。ミニマリズムスタイルの特徴を活かしたモダンで洗練されたデンマークのインテリア製品。

天然素材や自然材料のマテリアルを職人技によって美しく仕上げられたデンマークのインテリアプロダクトは私達日本人のライフスタイルに、うまくマッチします。暖かさを感じる天然木材の美しいカッティングやフォーム、インテリアコーディネートに取り入れやすいサイズも魅力の一つです。

フランスのクラフト作家のブランド組合の特徴

フランスのインテリアブランドの出展数が減って、欧州やアフリカなどのインテリアブランドのブースの数が増え、最近では、日本のブランドや地方団体による伝統工芸インテリアデザイン関連組合や会社の出展も珍しくなくなりました

フランスのメーカーの出展が減っている理由としては、「メゾン&オブジェ」の展示会と同時期に9月は、「パリ・デザイン・ウィーク」1月には、「パリ・デコ・オフ」と、市内の各インテリア装飾ブランドのショールームでB to Bの受注会や展示会が行なっている特徴が上げられます。

そんな「メゾン&オブジェ」の会場で、一際趣向の異なったアーティスト姓の高いフランスの作家さん達のブースが集まるコーナーのクラフト=CRAFT(Métier d’art)があります。

このコーナーは、フランスの工芸家組合、アトリエ・ダー・ドュ・フランス=Atelier d’art de Franceが主体で構成されているので、フランスが誇る伝統工芸を受け継いだクリエイティブな作品が出展されています。このコーナーの特徴は、各ブースをギャラリー感覚で鑑賞しながら、作り手と話したり、作品を手に取って見たりしながら回れるところです。

パリ市内の北マレ地区に、このクラフト組合に属している約6000人の作家さんの作品からセレクトされた約1000点の作品を1〜3F(日本式)600㎡のスペースで展示販売している「アンプラント EMPREINTES」というショップがあります。

オフホワイトカラーが特徴の店内の壁を背景に、少数生産のインテリア雑貨、陶器、ガラス製品、アクセサリーなどがクリエーターやブランド別に上手に仕切られディスプレイされています。こうしたお店のオシャレな仕切りテクニックや収納コーディネート法も私達のインテリア空間に取り入れやすいヒントです。

こうした組合を組織して、アーティスト、工芸家、クリエーターをサポートするのも芸術が息づくの国、フランスの特徴ですね。

展示会に出展している3つのフランスのインテリアブランドを紹介

フランスの女性アーティスト、「マチルド エム=Mathilde M 」が、提案する可愛いメルヘンチックな世界を演出するフランスのインテリア雑貨ブランド。

優しく上品な香りの白い素焼きセラミックに繊細なエンジェルのモチーフが特徴のオーナメントは、お部屋のオブジェとして飾ったり、ドアノブに結んだりしてインテリアのデコレーションも楽しめるブランドです。

日本女子には、エレガントで可愛らしい「マチルド エム」のセラミックフレグランスのファンがたくさんいます。日本ではあまり見かけることのない壁ミラー、フレーム、パーテーション、テーブルウェア、バス用品、ベビーグッズなどの幅広い範囲のインテリア商品を展開しています。以前は、パリ5区に「マチルド エム」のお店があったのですが、クローズしてしまいました。

フレンチシック、フレンチカントリーの代名詞とされる、日本女性に大人気なフランスのインテリアブランドブラン ディボワール=BLANC D’IVOIRE」。

フレンチシックというインテリア用語の使い方も日本独特と言われていますが、フランスでは、フレンチカントリーと称されるスタイルで、他にはフレンチカジュアルとも呼ばれています。発祥はフランスの田舎風のインテリア様式になります。

では、この流行のフレンチシックの特徴は、白を基調としたシンプルな空間に洗練されたシャビー感のある家具を取り入れたインテリアのスタイルです。

ソファーなどのファブリックアイテムは麻やリネンで、シェストやキャビネットのデザインも丸みのある装飾や猫足が特徴です。家具のカラーは、上品さが感じられる白や淡い色が特徴で、新品をアンティーク風に仕上げています。

優雅でどことなくノスタルジックな雰囲気が漂うフレンチシックスタイルのインテリアブランド「ブラン ディボワール」はデザイナー兼オーナーが引退し、売却が進まず、カンパニーがクローズ寸前まで追い込まれた時期もありました。そしてつい最近、上記で取り上げたマチルド エムのグループ会社の傘下となり新たなスタートを切りました。

ブランド力はあるのですが、買収後の特徴として、以前のような禿げて少しみすぼらしいような絶妙な色合いや、すすけたような感じの風合いが見られず、ブランド独自の色彩クオリティーの低下を感じます。全体的にシャープなカラートンになってしまった印象を受けます。少し残念ですね。

ブラン ディボワール」のショップは、パリの7区、バック通りにあります。バック通りは、インテリアデザイン関連のお店やパティスリーやショコラテリーが立ち並ぶシックでお洒落な通りですので、是非、散策してみてください。

また、バック通りには英国のインテリアブランドの「コンランショップ」やパリのブルジョワマダム御用達デパートの「ボン マルシェ」もあります。ボン マルシェの食品&インテリア館で、ディスプレイを見たり、フランスのお土産を調達するのもお勧めです。

3つ目が、ハイエンドなフランスインテリアブランドの「Mis en Demeure=ミゾン ドゥムール」。18世紀のインテリアを現代風にデザインしたリプロダクトの家具やインテリア雑貨が特徴で、フランスの美しいお城や宮殿、お屋敷のような特別なインテリア空間を創り出してくれるブランドです。

デザインチームは、ラグジェアリーホテル、リゾート、スパ、高級ブティックなどのインテリア内装建築コーディネートを手掛けています。また、パリのサン・ジェルマンは、シャルシェ ミディ通りに2階建てのブティックがあります。

フランスのインテリアファブリック系のブランドの種類や特徴

1月の「メゾン&オブジェ」見本市と同時期にパリ市内のインテリアファブリックブランドのショウルームが集まる界隈でイヴェント「パリ・デコ・オフ」が開催されます。会場となるエリアは、パリのセーヌ川を挟んで右岸(北側)に2カ所、左岸に(南側)1カ所です。イヴェント用にデコレーションされた通りは、オシャレで可愛いのでインスタ映えします。

フランスインテリアファブリック界を率いるブランド「ピエール フレイ=PIERRE FREY」。「パリ・デコ・オフ」の顔とも言えるブランドで、左岸と右岸にショウルームを持っています。エスニックアートや18世紀のフランス、現代美術からインスピレーションを得て創り出される素材やモチーフが特徴のカーテンや壁クロスなどの商品があります。

ピエールフレイ社の傘下のブランド「ブラキニエ」は、1824年に設立されたフランスで最も古いインテリアファブリックブランドです。高級感あるプリントコットンやシルクの素材、手刺繍、手織りが特徴のカーテンやクロス、ラグは、インテリアファブリックのオートクチュールメゾンと言われ、日本のカーテン生地などとは、全くの別物で、うっとりするほど美しいです。

フランスには、老舗のインテリアファブリックのアクセサリー専門ブランドがあります。ふさふさした房が特徴のカーテンをまとめる留め具のタッセルやトリム、また、カーテンポールなどが日本でも人気の「ウレス=HOULÈS」

18世紀に創業のフランス王侯貴族御用達のブランド「デクレルク パスモンティエール =Declerq Passementiers」。伝統的な手法で丁寧に作られたタッセルやトリムは、ヴェルサイユ宮殿やフォンテンブロー、シャンティリーなどをはじめとするフランスのお城のカーテンのタッセル修復に使われています。

また、花柄のモチーフが特徴のイギリスの壁紙ブランドのデザイナーズ ギルドのショウルームも「パリ・デコ・オフ」に参加しています。ギルドは、クリスチャン ラクロワなど他業界のデザイナーとのコラボ製品も多く展開しています。ラクロワについてはこちらのブログでご覧下さい。

パリ・デコ・オフもバイヤー向けのイヴェントになるので、誰でも入場できるわけではありませんが、会場となるエリアには、BtoCのフランスのインテリアブランドのお店もあるので、他のブランドと併せて後章で説明したいと思います。

一世を風靡したメルシーに見るフランスインテリアの特徴

今さら語るまでもない程、有名なコンセプトストアの「メルシー=MERCI」。ボボ=BOBOスタイルのパリジャンやパリジェンヌの聖地とされる「メルシー」やフランスのキッズブランド「ボントン」については、以前こちらのブログに書いています。

「メルシー」のインテリアの特徴は、ヴィンテージの家具やアンティークのリプロダクト製品、最新鋭のデザイナーズのファニチャーなどが、絶妙なセンスでセレクトされているところです。インテリア照明器具のアイテムも豊富で、さりげないけど個性的なインテリアコーディネートがとても魅力です。

ただ、いかんせん、値段が高すぎで、アンティークのテーブルなどは、田舎の蚤の市の数倍、ぼったくりプライスと皮肉られるシャンデリアやなど、インテリアの商品すべてが、メルシー価格で高いのが特徴です。

メルシーの特徴的な赤のロゴが入ったエコバックなど旅行者のお土産に人気ですが、皆、この素材と縫製でこの値段!っと、その高さにビックリしていますが、メルシーという名の強いブランド力でいつもsold out状態です(笑)。

「メルシー」の東南に位置するパリのバスティーユ広場界隈は、昔は、大工、石工などの職人が多く住むパリの郊外でした。フランス革命の始りでもあるバスティ−ユ牢獄銃撃事件は、彼ら家具職人達が貧困に喘ぎ、怒りを爆発させたことで起こりました。

パリの下町の特徴を強く残したこのエリアは、今では、家具職人のアトリエやインテリアショップ、デザインの事務所、ネオビストロなどおしゃれなスポットもたくさんで、パリのボボ達に人気です。旅行者が歩いてもインテリア雑貨のお土産ショップングが楽しい地区です。

そんなバスティーユ地区のパリ・デコ・オフのイベントにもなる通りに、元「メルシー」のディスプレイデコレーターが「「アイユール=Ailleur」というお店を開いています。オープン当時はまばらだった店内も、今ではフランスのお洒落なシャビーシックスタイルが特徴のファニチャー、インテリア雑貨、テーブルデコで、オシャレな空間を演出しています。

アイユールの隣と斜向いにフランスの「キャラバン=CARAVANE」というインテリアブランドのショップがあります。日本にも入っているブランドですね。世界各地で買い付けて来た食器類の専門店とフレンチエスニックスタイルが特徴のインテリアデコレーションの2つのお店に分かれています。また、パリのマレ地区には、インテリアテキスタイルのショップを構えています。

フランスで人気のプチプラなファースト系インテリアブランド

フランスでも、イケア(スエーデン)、ZARA HOME(スペイン)、H&M HOME(スエーデン)、SOSTRENE GRENE(デンマーク)、HEMA(オランダ)のようなプチプラのファニチャーやインテリア小物は人気があります。

フランス人は、小さい時から、自分自身の服装やライフスタイルに好き嫌いの美意識をしっかりもっています。たとえ小さなスペースの部屋であっても、自分が気持ち良く過ごせる工夫を惜みません。上手に美しい空間をつくる彼らの日常には、こうしたプチプラのインテリア小物が欠かせない存在です。日本の100円圴一のようなショップは、フランスにはないですからね。

最近、郊外型の店舗が特徴のイケアもパリの中心地マドレーヌに都市型店舗を誕生させました。これからフランスイケアは都市型店舗開発に力を注いでいくそうです。

では、フランス発のプチプラインテリアブランドはあるのでしょうか?ということになりますが、日本のニトリに似たフランスのインテリアブランドが「コンフォラマ=Conforama」です。最近のニトリのデザインやブランド力に比べてしまうと、「コンフォラマ」にはあまり勢いがあまり感じられませんが。

「コンフォラマ」は、リーズナブルな組み立て式家具や家電製品を販売しているメーカーで、パリ中心部に店舗を構える他、郊外大型店舗、また、近隣のヨーロッパでも店舗展開しています。

ブランドとしてのデザイン姓や統一感がパッとしないような特徴があり、安かろう悪かろう的な商品も見かけますが、掘り出し物やお値段以上の価値のあるインテリア商品も取り扱っていたりするのが「コンフォラマ」です。

フランスには、イケヤより価格は少し高いが、超高級でもないインテリアブランド「メゾン ドュ モンド=Maisons du Monde」「アーエム.ピーエム=AM・PM」があります。

どちらも都市部にも郊外にも出店しています。どちらのブランドもソファやクローゼットなどの大型家具のインテリア製品から、雑貨や食器までオリジナルのデザイン製品を展開しています。またカタログやe-コマースの販売が特徴です。「AM・PM」は、フランスの大手通販会社「ラ・ルドゥート=Redoute」の インテリアブランドの一つで、最近は、実店舗を次々にオープンさせています。

「メゾン ドュ モンド」はカジュアルで可愛いデザインが多く、アイテム数が多いのが特徴です。大きなファニチャー以外にも食器やベットリネン、クリスマスのオーナメントなど装飾小物など買いやすい商品が揃っていて店内を見ているだけで楽しいです。

異国テイストを取り入れたりとトレンドを押さえたスタイリッシュな大人っぽいエレガントなインテリアや雑貨が特徴なのが「AM・PM」です。客層もフレンチマダムが主流です。

フランス人のインテリアコーディネートの特徴

中庭のある古い石造りの建物が密集するパリの住宅環境のは、その構造上、どうしても家の中が外から見えてしまう不便なところがあります。日本人にとっては、窓の外から部屋を見られてしまうのは気になる点ですが、フランスの人達は、かなり開放的です。

最近は、治安の問題もあり、雨戸を閉めたままの1階のアパルトマンも増えましたが、それでも舗道沿いの部屋の窓カーテンを閉めないで生活している家庭や事務所も多く、夏には、建物の2階以上にあるベランダでは、食事も楽しんでいます。

おしゃれなカーテンブランドが豊富に揃っているフランスですが、外から見えてしまうからという理由で日中カーテンを閉める習慣はありません。そう言えば、フランスの家庭にはカーテンがない!というブログをどなたかが書かれていましたね。

フランス人は見せる文化の中で育つので、自分自身だけでなく、コーディネートした室内インテリアも見られる演出をしているのだと私は思っています。

秘めたる繊細な美しさが特徴の日本文化と違い、街全体が美術館のような中で育ち、自然に視覚的な美を身につけて、趣味趣向がはっきりしているパリの人たち。自己肯定感が高い彼らによるインテリアコーディネートはとても素敵です。ついつい覗いちゃってますから、、(笑)

そんな彼や彼女達が自分を表現するように、インテリアにこだわり、人に見られ喜びを感じる感覚は十分に理解出来ます。だからDIYスキルが高い人がとても多いです。

フランスの内装工事は期日までに仕上がらない上、ものすごく高い工賃なので、自分たちでインテリアの内装コーディネートをしてペンキを塗ったり、ラックを取り付けたりしてしまうのです。

フランスのホームセンターブランドは、「カストラマ=Castorama」「ルロワ メルラン=Leroy Merlin」」などになります。また、マレのデパート「ベーアッシュヴェー=BHV」」には、インテリア雑貨やDIYのフロアがあるので、フランスのインテリア素材や材料をチェックして見るのも、色々なインテリアのアイデアが湧いてきてワクワクしてきます。

まとめ

今回のブログでは、日本のインテリア関係の方々の欧州での買い付けや仲介業務、アテンドのお仕事をさせていただいている中で、私が見て来たフランスのインテリアブランドの特徴を書いてみました。プロのインテリアコーディネーターではないので、これらの特徴もほんの一部にすぎません。

インポートのインテリアブランドを探すのは本当に楽しいですね。その中で、これぞフランスのインテリア!とわかりやすい特徴があるブランドは、王道のフレンチシック、フレンチカントリースタイルを提案しているブランドか、王朝時代から続く伝統的なデザインや素材にモダンテイストをミックスさせたクオリティーの高いブランドだと思います。

フランス風のインテリアの特徴を理解したいと思うなら、まずは、フランスのお城観光をして、当時の生活様式を見ることから始めてみてはいかがでしょうか?私が特にお勧めするのは、パリ市内に残るの元貴族のお屋敷見学で内装インテリアを見ることです。

超有名な観光名所のお城も素敵ですが、現在、プチ美術館として、多くの元資産家のお屋敷が公開されているので、是非、フランスに来たら、そのようなお屋敷ミュージアムに足を運んで、フランスのインテリアの歴史を学びながら感性を磨いて下さいね。